“バルサ史上最高額”の男に疑問? 「明らかにベストな状態ではない」

バルセロナのフィリペ・コウチーニョ photo/Getty Images

ピッチ外での行動は何かと問題になっているものの、バルセロナFWウスマン・デンベレは結果を出し続けている。11日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ最終節のトッテナム戦でも得意のドリブルから独走ゴールを決めており、今やリオネル・メッシとルイス・スアレスとともにMSDの一角として高い評価を受けている。

そんなMSDが活躍する一方で、少し影が薄くなっているのがフィリペ・コウチーニョだ。コウチーニョもトッテナム戦ではポスト直撃のシュートを放つなど印象的なプレイは見せていた。しかしスペイン『MARCA』は、「明らかにベストな状態ではない。ポストに当たるシュートはあったが、バルセロナはクラブ史上最高額の選手からもっと多くのことを期待している」と伝えている。

コウチーニョの獲得には1億2000万ユーロに加えて出来高4000万ユーロの費用がかかっており、これはバルセロナ史上最高額だ。デンベレの獲得も1億ユーロを超えていたが、金額を考えるとコウチーニョにもっと決定的なプレイをしてほしいと望んでいるのだろう。2人はタイプが異なるものの、決定的な働きを見せているのはデンベレの方だ。

しかもデンベレがこの活躍を続けた場合、コウチーニョの立場そのものが怪しくなってくる。3トップがMSDで固定されるならば、コウチーニョは昨季までアンドレス・イニエスタが担当していたインサイドハーフでプレイすることになるだろう。しかし同メディアは、グレミオから加入したアルトゥール・メロの存在によってポジション争いが激しくなっていると指摘。シャビ・エルナンデス2世とも言われるアルトゥールも重要な存在になってきており、イヴァン・ラキティッチ、さらにはアルトゥーロ・ビダルと実力者が揃っている。コウチーニョとて安泰とは言えないだろう。

クラブ史上最高額にふさわしい活躍をもっと見せてほしいと同メディアは主張しているが、コウチーニョはデンベレ以上の存在感を放てるのか。今のパフォーマンスではまだ合格とはならないようだ。

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