14日夜に極大を迎える「ふたご座流星群」は太平洋側を中心に観測のチャンスがありそうだ。土曜日は高気圧に覆われて晴れる一方、日曜日は天気が広く崩れる見込み。気温は土日とも各地で厳しい冷え込みとなりそうだ。
太平洋側で観測のチャンス 防寒対策を万全に
国立天文台によると、ふたご座流星群は14日午後8時頃に出現し始め、午後10時頃から本格化、その後15日の未明にかけて見られるとのこと。
14日夜の各地の天気は、日本海側は雪や雨で厚い雲が取れず、あいにくの空模様となる。観測のチャンスがあるのは太平洋側の各地となりそうだ。ただ、南関東は少し雲が広がりやすいため、雲の隙間を狙うか、雲が少なくなってく午前0時過ぎを目指して出かけるのがよいかもしれない。流星の放射点の高度が最も高くなるのは午前2時頃となるため、夜更かしできる方は観測のチャンスを待ちたい。
15日朝は真冬並みの気温が予想されている所もあり、各地で夜から冷え込みが強まる。観測中は身体を冷やさないよう防寒対策しながら観測しよう。
土曜日は冬晴れ
15日(土)は冬型の気圧配置が緩み、次第に日本列島は高気圧に覆われるため、気温は低めながら、各地で穏やかな冬晴れとなりそうだ。日本海側も午前中は雪や雨が残るものの、夜にかけて小康状態に。日差したっぷりとはいかないが、風も弱まって比較的穏やかな天候となりそうだ。
一方、太平洋側は夜にかけて安定して晴れる予想で、昼過ぎには九州・四国の全域と、近畿から北日本にかけての太平洋側で日差しをしっかりと感じられる見込み。
日曜日は西から天気下り坂
16日(日)は朝から九州で雨が降り始め、昼前後には西日本で広く雨となる。北海道の日本海側など北日本でも昼頃から雪雲がかかる予想だ。その後、夜遅くにかけて雨の範囲は東日本・北日本の広い範囲へと広がっていく。
土日の気温は各地で真冬並み
この土日は各地で真冬(1月下旬~2月上旬)並みの厳しい寒さが予想されている。15日朝は仙台で早くも氷点下となるほか、東日本・西日本でも5℃に届かず、鹿児島も4℃予想だ。東京・名古屋・大阪は日中晴れても10℃くらいまでしか気温が上がらない予想。
日曜日朝も、雨が降り始める九州では冷え込みが弱まるが、その他の地域は厳しい冷え込みが続く。この土日はしっかり寒さ対策をして過ごしたい。
(気象予報士・野口琢矢)