カブスがグレイブマンを獲得 トミー・ジョンからの復帰目指す

日本時間12月23日、カブスがケンドール・グレイブマンと2020年の球団オプションを含む1年契約を結んだことが明らかになった。グレイブマンは今年7月にトミー・ジョン手術を受けており、戦列に復帰できるのは早くても来季の後半戦。今回の契約もそれを踏まえた形となっており、カブスはグレイブマンにメジャー復帰のチャンスを提供する代わりに、ある程度チームに有利な形での契約を結ぶことに成功した。

2016年に2ケタ勝利をマークした経験のあるグレイブマンだが、今季は7先発で1勝5敗、防御率7.60と悲惨な成績に終わり、2度のAAA級降格を経験。その後、マイナーの故障者リストに登録され、7月にトミー・ジョン手術を受けてシーズン終了となった。

グレイブマンの来季年俸は57万5000ドルとなっており、メジャーリーガーの最低保証年俸と大差ない金額だが、レギュラーシーズン中に戦列復帰を果たして1日でもアクティブ・ロースターに登録された場合、年俸は200万ドルに跳ね上がる。また、球団側に選択権のある2020年の契約オプションは年俸300万ドルとなっているようだ。

2020年のカブス先発陣について見てみると、退団が予想されるのは来季終了後にフリーエージェントとなるコール・ハメルズだけである。ジョン・レスターとダルビッシュ有はまだ契約期間内であるし、ホゼ・キンターナは球団オプション、カイル・ヘンドリックスとマイク・モンゴメリーは年俸調停期間中であり、引き続きチームに在籍している可能性が高い。また、タイラー・チャットウッドも2020年が3年契約のラストイヤーだ。

カブスは昨オフもトミー・ジョン手術からの復帰を目指すドリュー・スマイリーと契約した前例があり、スマイリーは結局レンジャーズへトレードされた。グレイブマンは同様の扱いを受ける可能性もあり、カブスでのメジャー復帰が約束されたわけではないが、少なくともメジャー復帰に向けての一歩を踏み出したと言えるだろう。

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