韓国を代表する王宮、ソウルの景福宮に行く前に知っておきたい7つのこと

ソウルで絶対に見逃せない観光スポットが、朝鮮王朝最高の宮殿「景福宮」。華やかな衛兵の交代式も行われ、ソウル観光の目玉ともいえる存在です。それだけに、予備情報があるとないとでは、楽しみの幅に差が出てくるというもの。景福宮をもっと楽しむために、事前に知っておきたい7つのことを伝授しましょう。

景福宮の敷地はとても広い

ソウルのビル群に囲まれた景福宮は、韓国を代表する古宮。李王朝の創始者である李成桂が14世紀に建てた王宮で、往時は約500棟もの建物が並んでいたといいます。

それだけに、敷地の広さは半端ではなく、なんと41万平米以上。ソウルにある王宮のなかでも群を抜いて広いので、ちょっとした街歩き気分でいると痛い目にあうかもしれません。

交代式も含め各見どころを周るとなると、最低でも3時間はかかるので、歩きやすく、長時間立ちっぱなしでも疲れにくい靴が必須です。

火曜日は休業

国を代表する観光スポットは年中無休のケースも少なくありませんが、ソウルの宮殿には休業日があります。景福宮や宗廟は火曜日、徳寿宮や昌徳宮、昌慶宮は月曜日が休業なので、うっかり休みの日に訪問してしまわないようご注意を。

韓服着用で入場無料

京都で着物をレンタルする観光客が多いように、近年ソウルでは韓服を着て歴史スポットを歩くのが流行中。伝統的なチマチョゴリから、西洋風にアレンジされたものまで、さまざまなデザインの韓服を気軽に借りることができます。

ソウルの宮殿では、韓服着用者に対する優待サービスが実施されており、韓服を着ていれば、景福宮や昌徳宮などの王宮の入場料が無料に。景福宮の近くには韓服が似合う北村韓屋村があるため、韓服を着て景福宮と北村をはしごするのもいいでしょう。

無料の日本語ガイドツアーあり

日本人旅行者の多い景福宮では、無料の日本語ガイドツアーを実施しています。スタートは10:00、12:30、14:30の1日3回。10名未満の場合、予約は必要なく、興礼門を入ったところにある案内所の前で待てば参加が可能です。

景福宮が王宮として使われていたときの様子や各建物の役割、敷地内にある神獣の意味するところなど、個人で見るだけでは知りえない逸話をたっぷりと聞くことができ、景福宮観光が何倍も楽しめます。

守門将交代式は10時と14時から

せっかく景福宮を訪れるなら、ぜひ見学したいのが守門将で行われる衛兵の交代式。

朝鮮王朝時代の王宮で門の開閉や警備などを担当した守門軍の儀式を再現したパフォーマンスで、景福宮観光の目玉となっています。開催は、景福宮が休業となる火曜日を除く毎日10:00と14:00から約20分間。

赤や黄色など、専門家による歴史考証を経て再現された衣装の数々は目にも鮮やかで、イギリスの近衛兵交代儀式にも負けないほどの華やかさと厳かな雰囲気が楽しめます。交代式では、守門軍は協生門から入場し、広場でパフォーマンスを行った後、光化門へと去っていきます。交代式終了後は、光化門の周囲を固める守門軍との記念撮影もできますよ。

交代式前には公開訓練が実施される

守門将交代式に先立って、9:30と13:30からは公開訓練も実施されます。場所は協生門の外の広場。訓練とはいってもかなり見ごたえがあるので、交代式に時間を合わせられない人は、こちらを見学するのも手。交代式本番に比べると、見物客の数もずっと少ないので、写真も撮りやすいです。

静かに見るなら交代式前の朝一番がベスト

観光客が少ない時間帯に敷地内をゆっくり見学したい、人が少ない状態で思う存分写真を撮りたい。そんな場合には、朝一番の9:00に訪れるのが一番です。交代式が始まる直前にツアー客が押し寄せ、交代式終了後の敷地内は大変混雑するので、狙い目は交代式が始まる前。

朝一番の人が少ないうちに勤政殿など敷地手前にある混雑する建物を見た後、10:00からの交代式を見学。再入場して、奥のほうの建物を周るといいでしょう。敷地の奥のほうは、交代式後でもあまり混雑しないので、快適に見学できます。

国宝に指定されている建物や、1万ウォン札に描かれている日月五峰図屏風など、韓国の貴重な宝物がたっぷり詰まった景福宮。たっぷりと時間をとって、壮大な歴史ドラマを実感してください。

景福宮

住所:ソウル特別市 鍾路区 社稷路161

公式HP:http://www.royalpalace.go.kr:8080/html/eng_gbg/main/main.jsp

[All Photos by Haruna]

Do not use images without permission

© 株式会社オンエア