大同特殊鋼、海外で工具鋼事業強化

中国・米国で工場拡張、アセアンで販路拡大

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 大同特殊鋼(社長・石黒武氏)は中国、米国、アセアン地域での工具鋼事業の基盤強化策を相次いで打ち出し、25日発表した。中国は住友商事と江蘇省無錫市に新会社・新工場を建設し、協業関係を深化。米国では岡谷鋼機と協業を拡大し、共同出資するインターナショナル・モールド・スチール社の能力を拡大する。さらにグループ会社の大同DMソリューションとともに各地で新工場建設などを行い、在庫・加工・熱処理などの機能を拡大する。

 中国では、上海日嘉金属制品有限公司で在庫・切断・切削加工と熱処理の一貫サービス体制を敷いているが、近年業容が拡大。新会社の無錫頂鋒日嘉金属制品有限公司を設立した。資本金2千万ドル(約22億円。出資比率は住商81%、大同特殊鋼19%)、従業員116人、敷地面積は3万375平方メートル。工具鋼の在庫・販売と加工、熱処理、表面処理、成型加工を手掛ける。

 今月、石黒社長も出席し現地で開所式を開催。工場規模はこれまでの4倍に拡大した。

 米国のインターナショナル・モールド・スチール(本社・ケンタッキー州)では、本社工場の移転・拡張を決定。切削加工設備を中心に能力を増強し、来年8月末に稼働する。米国でも業容が拡大し既存工場では手狭感が生じていた。

 また、大同DMソリューションとは、中国・広州での高性能表面処理設備導入、台湾・台北工場の新工場移転計画のほか、ベトナム・ホーチミン、マレーシア・ジョホールバル、インド・バンガロールでの新工場建設、インドネシア・ブカシ新拠点への工場集約などを順次展開する計画。設備能力の増強などで事業基盤の強化・発展を目指す。