「元・名遊撃手」トゥロウィツキーが最低年俸でヤンキースへ

MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ヤンキースはオールスター5度、シルバースラッガー&ゴールドグラブ各2度の実績を誇る「元・名遊撃手」のトロイ・トゥロウィツキーとメジャー最低保証年俸で契約することで合意に至ったようだ。まだ球団からの正式な発表はないものの、身体検査を経て、近日中に正式に契約成立が発表される見込みとなっている。

一時はメジャートップクラスのスター遊撃手として活躍したトゥロウィツキーだが、相次ぐ故障の影響でキャリアは暗転。2015年途中にロッキーズからブルージェイズへ移籍したが、故障により直近1年半は試合にすら出場できず、2年3800万ドルの契約を残しながらもブルージェイズを解雇された(残り年俸はブルージェイズに支払い義務がある)。

「元・名遊撃手」をメジャー最低保証年俸で獲得できるチャンスとあって、複数の球団が獲得に興味を示したが、最終的に獲得に成功したのはヤンキース。正遊撃手のディディ・グレゴリアスがトミー・ジョン手術を受け、少なくとも6月ごろまで戦列に復帰できないことが予想されているため、トゥロウィツキーが健康であれば穴埋め役としてうってつけの存在になるだろう。

ただし、多くのメディアは「ヤンキースのトゥロウィツキー獲得は、マチャドの動向に影響を与えない」と報じており、ヤンキースは引き続きマニー・マチャド獲得を目指す方針だ。もしヤンキースがマチャド獲得に成功すれば、トゥロウィツキーは純粋な控え内野手として、昨季ニール・ウォーカーが務めた役割を担うことになりそうだ。

トゥロウィツキーがメジャーで最後にレギュラーとしてプレイした2016年には、不振に苦しみながらも打率.254、24本塁打、OPS.761をマークしている。メジャー最低保証年俸であることを考えると、控え内野手としてOPS.750前後をマークできれば、今回の買い物は大成功と言えるだろう。

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