Dバックスが便利屋内野手・エスコバーと3年2100万ドルで合意

9月の大失速によりポストシーズン進出を逃したダイヤモンドバックスが今オフ最初の契約を成立させた。日本時間10月23日、ダイヤモンドバックスがエドゥアルド・エスコバーと3年2100万ドルで契約合意に至ったことが明らかになった。

今季のエスコバーはツインズで97試合、ダイヤモンドバックスで54試合の計151試合に出場し、打率.272、23本塁打、84打点、OPS.824をマーク。初めて規定打席に到達し、メジャー2位の48二塁打を放ったほか、本塁打、打点、OPSはいずれも自己ベストを更新した。ツインズではミゲル・サノー、ダイヤモンドバックスではジェイク・ラムと故障離脱した正三塁手の代役を務め、今季は三塁手としての出場がほとんどだったが、本来は三塁、遊撃、二塁、外野とあらゆるポジションをこなす「便利屋」。マイク・ヘイゼンGMが「オフの補強の最初のステップとしては素晴らしいものになった」と喜んだように、平均以上の打力を誇るユーティリティ・プレイヤーとしてチームにとって非常に重宝する存在だ。

来季のエスコバーがどこを守るかは、今後のダイヤモンドバックスの動きに左右されることになる。もしダイヤモンドバックスが主砲のポール・ゴールドシュミットをフリーエージェントとなる前にトレードで放出することを決断すれば、ラムが一塁に回り、エスコバーは三塁に入る可能性が高い。また、好守の遊撃手であるニック・アーメッドをトレードした場合は、正二塁手のケテル・マーテイが遊撃に回り、エスコバーは主に二塁を守ることになるだろう。

ヘイゼンは「彼は毎日ラインナップに名を連ねることになるだろう」と語っており、今季48本の二塁打を放った中距離砲がレギュラーとして起用されるのは確実。多くのポジションを守れるだけでなく、スイッチヒッターで投手の左右にもそれほど影響されない選手であるため、2年連続20本塁打以上の打力を維持できるのであれば、3年2100万ドルという価格以上の価値をチームにもたらしてくれるはずだ。

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