マンUの”10番”背負う若手FW覚醒の時 モウリーニョ体制時との違いとは

マンUのラッシュフォード photo/Getty Images

指揮官がジョゼ・モウリーニョからオーレ・グンナー・スールシャールに交代したマンチェスター・ユナイテッドでは、MFポール・ポグバの復活ぶりが注目を集めている。ポグバの攻撃面が改善されたのは明らかで、得点に絡む機会も目に見えて増えている。しかし、見るべきはポグバだけではない。

英『Squawka』が注目しているのは、FWマーカス・ラッシュフォードだ。ラッシュフォードはモウリーニョの下でも出場機会をある程度確保していたが、ワイドな位置で起用されることが目立った。ラッシュフォードをサイドで使うべきか、センターフォワードで使うべきかは意見が分かれるところだろうが、スールシャールはより中央で起用している。これがヒットしているのだ。

ラッシュフォードはスールシャール体制に入ってからの4試合で3得点を記録しているが、スタッツで見るとモウリーニョ体制からの変化がよく分かる。まずモウリーニョの下では今季リーグ戦で850分間プレイして3得点だったが、スールシャール体制での4試合でその得点数に並んだことになる。

さらにシュート本数も増えており、モウリーニョ体制で1試合平均1.63本だったシュート数はスールシャール体制になってから4.97本にまで増えている。中央でボールに触る機会が増えたこと、チーム全体が攻撃的になったことで、ラッシュフォードのシュートチャンスが増えたのは間違いないだろう。

ロメル・ルカクが本調子になればラッシュフォードの起用法も変わってくるかもしれないが、今の活躍ぶりを見るとサイドに固定するのは得策とは言えない。ラッシュフォードにはクラブも期待を込めて10番を託しており、センターフォワードとして覚醒してくれれば最高のシナリオだろう。

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