【平成の長崎】HTB新装オープン HIS傘下で再生へ一歩

平成22(2010)年

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 旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS、東京)傘下となった佐世保市のハウステンボス(HTB)は4月28日、園内の有料・無料ゾーン分け、入場料の値下げ、ミュージカルなどのイベントをそろえリニューアルオープン。再生に向け新たな一歩を踏み出した。

 午前9時のオープン時は、マスコットキャラクター「ちゅーりー」の形の風船を手にした従業員約250人や、同日から登場したスティルツ(高足)のパフォーマー、ブラスバンドが入国口で客を迎えた。市内の日宇保育所の子どもたちが最初の入場者となり、澤田秀雄社長らが「ハウステンボスへようこそ」などと声を掛けながら風船を手渡した。

 園内ではプリンセス天功のイリュージョンや劇団スイセイ・ミュージカルの代表作「楽園」の公演もスタート(5月5日まで)。午後9時まで営業のナイトバザール、地元産品が楽しめる佐世保グルメストリート、宝探しゲームなど、夜の集客や「食」、親子連れなどに焦点を当てたサービスを新たに展開している。

 HISは2月、経営難に陥ったHTB支援を決定。債権カットや佐世保市、九州財界の資金面での支援などを受け、野村プリンシパル・ファイナンス(東京)から経営権を引き継いだ。

 澤田社長は「あまり時間がなかったが、ここまでこぎ着けた。プレッシャーと責任を感じている。レストランの料金見直しやソフト面の充実などまだ改善点はあるので、夏までにはハウステンボスを理想の形にしたい」と語った。

 愛知県田原市の会社員、木戸寛さん(30)と美奈子さん(26)は新婚旅行で来場。高校の修学旅行以来の訪問という美奈子さんは「花がいっぱいで、日本じゃない感じが好き。楽しんできます」と笑顔で語った。(平成22年4月29日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

約250人の従業員が入場者を迎えたHTBのリニューアルオープン=佐世保市、ハウステンボス