水道局長の尋問 佐世保市は難色 石木ダム差し止め訴訟

 長崎県東彼川棚町に石木ダム建設を計画する県と佐世保市に反対地権者らが工事差し止めを求めた訴訟の口頭弁論が15日、長崎地裁佐世保支部(渡邊英夫裁判長)であった。原告側が求める佐世保市水道局の谷本薫治局長の証人尋問に対し市側は難色を示し、判断は次回期日以降に持ち越された。
 原告側は、ダムの必要性の利水面の根拠をただすため、谷本局長に現時点での同市の水需要や保有水源の状況を尋問する方針。市側の代理人弁護士は改めて尋問に反対の意見書を提出する考えを示した。
 一方、治水面の証人に原告側が求めている水源開発問題全国連絡会の嶋津暉之共同代表の尋問について、県側は不要とする意見書を提出した。次回期日は3月12日。

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