“やさしい”社会とは 24日、諫早で研修会 元受刑者の社会復帰など講演

 罪に問われた障害者や高齢者を福祉につないで更生支援をしている全国地域生活定着支援センター協議会は24日、諫早市で「“やさしい”社会のつくり方」をテーマに研修会を開く。罪を犯した人の立ち直りの取り組みに関心のある医療や福祉関係者、学生、地域住民ら幅広い参加を呼びかけている。
 同協議会の九州ブロック専門研修会。基調講演(午後2時20分から)は、自治体を挙げて元受刑者らの社会復帰を支援する兵庫県明石市の泉房穂市長が登壇。再犯防止や犯罪被害者支援など同市で実践している先駆的な取り組みを説明する。
 特別講演(午後4時5分から)は、ひきこもり家庭への訪問支援の手法で全国から注目される「NPO法人スチューデント・サポート・フェイス」(佐賀県)の谷口仁史代表。行政機関、市民団体、企業などと連携し、支援体制を構築してきた経験を通じ「官民協働」の大切さを話す。
 このほか、長崎大や長崎純心大などで医療や福祉を学ぶ学生による団体「長崎多職種連携・たまごの会」の専門領域を超えた交流活動の紹介や、同センターの支援を受けながら約10年間、地域の中で暮らしている元受刑者の話もある。
 24日午後1時半~6時15分、諫早市宇都町のホテルグランドパレス諫早。参加費500円。研修会後に情報交換会(午後7時~9時、別途会費)を開く。問い合わせは研修会事務局(電0957・23・1332)。

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