名捕手・モリーナ 契約満了後も現役続行の可能性あり

2017年4月に3年6000万ドル(2018~2020年)の契約を結んだ際、契約満了時に現役を引退する意向を明らかにしていたヤディアー・モリーナ(カージナルス)だが、契約満了後も現役を続行する可能性があるようだ。モリーナは「次の2年間で何が起こるか次第だけど」と前置きしつつも、「カージナルスが契約延長を望むのであれば、僕はカージナルス限定で応じるつもりだよ」と発言。「あと3年。それで終わりだよ」という以前の発言と比較すると、心境の変化がうかがえる。ゴールドグラブ賞を9度受賞している名捕手は、もうしばらくの間、カージナルスの精神的支柱として活躍することになるかもしれない。

昨季のモリーナは1ヶ月にわたる故障者リスト入りがあったにもかかわらず、6年ぶり2度目となるシーズン20本塁打をクリアするなど、メジャーを代表する捕手として存在感を発揮。123試合に出場して打率.261、20本塁打、74打点、OPS.750をマークした。2017年には自己最多の82打点を叩き出すなど、ここ数年は守備のみならず打撃でもチームを牽引する存在となっており、36歳となった現在でもチームに欠かせない戦力である。昨季は3年ぶりにゴールドグラブ賞を受賞したほか、2年連続9度目となるオールスター・ゲームにも選出され、11月に行われた日米野球でも大活躍を見せた。

12月に手術を受けた左膝の状態については「(手術前は)かなり悪い状態だった。今は50%くらいかな」と語っており、スプリング・トレーニングの開始には間に合わない可能性が高い。ただし、レギュラーシーズンの開幕には間に合う見込みとなっており、控え捕手であるフランシスコ・ペーニャのサポートを受けつつも、今季も開幕から正捕手を務めることになりそうだ。

「もしカージナルスが僕を必要としてくれるなら、僕はチームのためにここに居続ける。しかし、もしそうでなければ、僕は引退するよ」とモリーナ。「生涯カージナルス宣言」をした将来の殿堂入り捕手は、今季も攻守の要としてカージナルスを牽引してくれそうだ。

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