通算267本塁打の強打者・ナポリが現役引退を正式に表明

日本時間12月9日、12年間のメジャー生活で通算267本塁打を放ったマイク・ナポリ内野手が自身のTwitterアカウントで長文のコメントを投稿し、現役引退を正式に表明した。「家族に相談してたくさん考えたあと、私は野球から引退することを決めました。ハリウッドで過ごした子供のころから野球をプレイすることを夢見ていたし、プロの選手として18年間もプレイできたことは幸運でした」と自身のキャリアを振り返った。

現在37歳のナポリがメジャーでプレイしたのは2017年シーズンが最後。この年はレンジャーズで124試合に出場して打率.193、29本塁打、66打点、OPS.713に終わり、今年は2月にインディアンスとマイナー契約を結んだものの、4月にAAA級の試合で右膝前十字靭帯を断裂する重傷を負い、手術を受けてシーズン終了となっていた。

ナポリは2006年にエンゼルスでメジャーデビューを果たし、5年連続で2ケタ本塁打を放つなど「強打の捕手」として存在感を発揮したものの、守備面に不安を抱えていたため、なかなか完全なレギュラー定着には至らなかった。次第に捕手ではなく一塁手としての出場が増え、レンジャーズ移籍1年目の2011年には打率.320、30本塁打、OPS1.046の大活躍でチームのリーグ優勝に大きく貢献。レンジャーズ、レッドソックスを経てインディアンスでプレイした2016年には自己最多となる34本塁打&101打点をマークした。

2012年にオールスター・ゲーム選出を果たし、2011年(レンジャーズ)、2013年(レッドソックス)、2016年(インディアンス)と3度のワールドシリーズ出場を経験して2013年はワールドチャンピオン・チームの一員となったナポリ。ファンに愛され、チームメイトにも好影響を与え続けたスラッガーは、通算1125安打、267本塁打、744打点という数字を残してバットを置いた。

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