ドルトムント時代の失敗を糧に? トゥヘル、ネイマールから愛されていた

ネイマールを手懐けることに成功したトゥヘル監督 photo/Getty Images

今季開幕前にパリ・サンジェルマンの監督に就任したトーマス・トゥヘル。2016-2017シーズンにはドルトムントをDFBポカール優勝に導いたものの、目まぐるしくフォーメーションを変更する手法や厳格すぎる規律などが災いし、選手たちの不評を買う形に。DFマルセル・シュメルツァーをはじめとする主力選手との確執が表面化したことで、同シーズン限りでドルトムント指揮官の職を解かれた。

ドルトムント在籍時にスター選手の人心掌握に失敗したことで、世界屈指のタレントが集うパリ・サンジェルマンでの先行きを不安視されていたが、同クラブのFWネイマールがトゥヘル監督を称賛。仏『Canal Football club』のインタビューで、同監督との良好な関係を明かしている。

「僕とトーマス・トゥヘルとの間には友情が芽生えているし、監督としての彼にも敬意を払っている。互いに話し合わなければいけない時も、二人でとことん話すよ。最初に二人で話をした頃から、僕は彼への大きな愛情を育んできた。ピッチ上では彼のため、そして勝利のためにベストを尽くすよ」

ドルトムント在籍時は自身が理想とする戦術や規律を選手に押し付ける傾向があったトゥヘル監督だが、パリに赴いて以降はネイマールをはじめとする主力選手とのコミュニケーションを密にし、スター集団を掌握している模様。ドルトムントでの苦い経験が糧となっているのかもしれない。

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