中国人ドライバーとして初の大役。周冠宇がルノーF1の開発ドライバーに就任

 ルノー・スポール・レーシングは、中国出身のドライバー、周冠宇を2019年に若手育成プログラムであるルノー・スポール・アカデミーのメンバーに加え、F1チームの開発ドライバーにも起用することを発表した。

 中国出身のドライバーがF1マニュファクチャラーチームでの正式な役割を担うのは初めてのこと。周冠宇はシミュレーター作業を担当し、エンジニアリングブリーフィングにも参加するという。彼は2014年から2018年までフェラーリの若手育成プログラム、フェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーだった。

 周冠宇は現在19歳。2017年と2018年にはFIAヨーロピアンF3選手権に参戦、2018年には2勝を挙げた。2019年はロシアンタイムの体制を引き継ぐ新チームUNI VirtuosiからFIA F2に参戦することが決まっている。

 ルノー・スポール・アカデミーのディレクター、ミア・シャリズマンは「グァンユウは勤勉で才能のある若者だ。今シーズン、F2のシーズンを通して彼をさらに向上させていきたい」と語った。

 周冠宇は「アカデミーメンバーおよびF1チームの開発ドライバーとしてルノー・スポール・レーシングに加わることはとても名誉なことだ。早く仕事を始めたい」とコメントしている。

「ルノーはF1においてもアカデミーにおいても大きな野心を持っている。だからこそ僕のモチベーションはさらに高まっている。中国においてルノーの存在が重要であることは承知しているので、レースの世界でルノーというブランドと母国中国を代表するひとりとなることをとても誇りに思う」

「僕は今年、キャリアにおいて一歩前進し、F2に参戦する。競争が激しいカテゴリーであり、短期間にたくさんのことを学ばなければならない。冬の間に懸命に取り組んできたし、アブダビでの3日間のテストも役立つだろう。今シーズン、ルノーのサポートとアドバイスを得て、成功を目指し、トロフィーをつかみたい」

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