積極補強のメッツ 救援左腕・ウィルソンと2年契約へ

今オフ、メッツのゼネラルマネージャーに就任したブロディ・バンワグネンは、ロビンソン・カノー、ウィルソン・ラモス、ジューリス・ファミリアらを獲得するなど積極的な補強を進めている。そのなかでブルペンを補強ポイントの1つに挙げていたが、複数の関係者によると、フリーエージェントのリリーフ左腕、ジャスティン・ウィルソンと2年1000万ドル+出来高で契約合意に至ったことが明らかになった。混戦が予想されるナ・リーグ東部地区で優勝を争う準備は整ったと見てよさそうだ。

現在31歳のウィルソンは、昨季カブスで71試合に登板して54回2/3を投げ、4勝5敗、16ホールド、69奪三振、防御率3.46をマーク。与四球33と制球力にはやや不安を抱えているものの、左打者を打率.190に封じており、新天地でも対左打者のスペシャリストとして期待がかかる。昨季のメッツはジェリー・ブレビンスがその役割を担っていたが、昨季終了後にフリーエージェントとなっており、ウィルソンはその穴を埋めることになる。

ウィルソンとの契約合意まで、メッツのブルペンには左腕がルイス・アビラン、ライアン・オルーク、ヘクター・サンティアゴ(いずれも招待選手)とルーキーのダニエル・ザモーラくらいしかいなかった。弱点であったリリーフ左腕の補強に成功した意味は非常に大きいと言えるだろう。

メッツのブルペンはエドウィン・ディアス、ファミリア、セス・ルーゴ、ロバート・グセルマンで4枠が固まっており、ウィルソンで5枠目が確定。残りの2~3枠はスプリング・トレーニングで競争が行われることになるが、前述のアビラン、オルーク、サンティアゴ、ザモーラのほか、ドリュー・スミス、タイラー・バシュラー、エリック・ハンホールドらが候補となる。

ディアスとウィルソンを獲得し、ファミリアを呼び戻したメッツ。少なくとも昨季メジャー28位の救援防御率に終わったブルペンは戦力アップに成功した。

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