ミランといえばイタリアと世界を代表する名門クラブだが、ここ数年は苦しい状況が続いている。チームの成績がなかなか上がらないこともそうだが、現役選手たちにとってミランが特別なクラブでは無くなりつつあるのだろう。選手たちがミランをあっさり離れてしまうケースも珍しいものではなくなってきた。
象徴的なのはユヴェントスからやってきたDFレオナルド・ボヌッチとFWゴンサロ・イグアインだ。ボヌッチは昨季ミランでプレイしたが、期待されたほどフィットしなかったこともあってか1年でユヴェントスに戻っている。イグアインは昨夏にレンタルで加入したが、先日チェルシーに向かうことが発表された。
伊『Il Gionare』によると、こうした動きを嘆いているのがクラブOBアンドリー・シェフチェンコだ。ミランはイグアインの後釜としてすぐにジェノアFWクリシュトフ・ピアテクを獲得したが、シェフチェンコはミランのユニフォームを着ることに誇りを感じて欲しいようだ。
「ピアテクとイグアインは大きく変わらないよ。2人とも優れたフィニッシャーだ。イグアインはよりチームを助けられるが、両者とも得点力がある。イグアインとチェルシーの間に何があったかは知らない。イグアインも、ボヌッチもミランを去ったが、私に分かるのはミランのユニフォームは常に誇りであり、それを感じるべきということだ」
現在セリエAを支配しているのはユヴェントスで、そこからやってきた2人の実力者はあっさりとミランを離れてしまった。ミラン栄光の時代を知るシェフチェンコにとっては悲しい動きとなったようだ。