パドレスなど6球団がマーリンズ・リアルミュートの獲得を狙う

MLB公式サイトでマーリンズの番記者を務めるジョー・フリサロによると、依然として多くの球団がJ.T.リアルミュートの獲得を狙っており、トレード交渉は「加熱」しつつあるという。フリサロは自身のTwitterでパドレス、ドジャース、ブレーブス、アストロズ、レッズ、レイズの6球団が27歳のオールスター捕手の争奪戦に加わっていることを伝えており、争奪戦を制する最有力候補を選ぶのは難しい状況であることを明らかにしている。リアルミュートをめぐって、各球団が熾烈な争いを続けているようだ。

フリサロが挙げた6球団には、いずれもリアルミュートを欲する明確な理由がある。ドジャース、ブレーブス、アストロズ、レイズの4球団はコンテンダー(優勝争いに加わるチーム)だが、どのチームも捕手のクオリティに不安を抱えている。ドジャースはオースティン・バーンズとラッセル・マーティンの併用、ブレーブスはタイラー・フラワーズとブライアン・マッキャンの併用、アストロズはロビンソン・チリーノス、レイズはマイク・ズニーノが正捕手として起用される見込みだが、どの球団にとってもリアルミュートの獲得は大きな戦力アップにつながる。また、再建途中のパドレスとレッズにとって、リアルミュートは再建の軸となり得る存在だ。

捕手の層に不安を抱えるマーリンズは、リアルミュートの対価としてメジャーでプレイする準備が整った若手有望捕手を要求していると見られており、パドレスがフランシスコ・メヒア、ドジャースがケイベルト・ルイーズという有望株を放出する準備を進めているとの報道もある。また、リアルミュートの保有可能期間が残り2年であることを踏まえ、トレード交渉とともにリアルミュートとの契約延長を目指す球団も現れるはずだ。オフシーズン当初から噂されているリアルミュートのトレードは、実現すれば複数の有望株を含むような大型トレードとなる可能性が高いだけに、今後の動向に大きな注目が集まっている。

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