巨人高田&和田、燕村上ら逸材揃い…1軍キャンプ抜擢、セ球団期待の若手は?

巨人・高田萌生【写真:Getty Images】

ヤクルトの村上と塩見はアジアWLでそれぞれ2冠王に輝く

 2019年がスタートして、早くも1か月が経とうとしている。球界の“お正月”と言われる2月1日のキャンプインも、もう目前。ついに球春到来となる。

 キャンプインを控え、各球団からはキャンプメンバーの組分けが発表されている。期待のルーキーで1軍キャンプに抜擢された選手、残念ながら1軍キャンプから漏れて2軍から巻き返しを図ることになった選手と、それぞれの境遇は様々だ。

 ファンにとって胸躍るキャンプイン。では、キャンプインを数日後に控え、ドラフトで指名されたルーキーたち以外に、各球団で1軍キャンプに抜擢された期待の若手をピックアップしてみよう。今回はセ・リーグ編だ。

○広島
・藤井皓哉投手
 2014年のドラフト4位で入団し、5年目を迎える22歳の右腕。2017年に1軍デビューを飾ると、昨季は8試合に登板してプロ初勝利をマークした。キャンプからアピールし、中継ぎ陣の一角に食い込みたい。
・山口翔投手
 2017年のドラフト2位で入団し、今季が2年目となる19歳。ルーキーイヤーは夏場まで3軍でじっくりと体作りに勤しみ、ウエスタン・リーグでの登板も5試合だけにとどまり、1勝2敗、防御率6.43だった。まさに抜擢で、昨季のアドゥワ誠のような覚醒に期待だ。

○ヤクルト
・村上宗隆内野手
 2017年のドラフト1位で加入した大器。昨季はプロ初打席初本塁打の偉業を達成するなど、6試合に出場した。オフのアジアウインターリーグでも4本塁打15打点で本塁打、打点の2冠王に輝き、そのポテンシャルの高さを感じさせた。まだ今季が2年目であるが、三塁手の定位置を手にするか。
・塩見泰隆外野手
 村上と同じ2017年のドラフトで4位指名された25歳。社会人からプロ入りし、昨季は16試合に出場した。オフには村上とともにアジアウインターリーグに参加し、打率.392、4本塁打12打点の好成績をマーク。こちらは首位打者と本塁打王を獲得している。

中日は5年目の強肩捕手、阪神は“矢野チルドレン”が1軍キャンプへ

○巨人
・高田萌生投手
 2016年のドラフト5位で入団し、今季が3年目となる20歳の右腕。昨季のイースタン・リーグで11勝2敗、防御率2.69、勝率.846とファームのタイトルを総ナメにし、1軍デビューも果たした。チームは大補強を行って競争は激化することとなったが、先発ローテを奪い取るようなアピールをキャンプでは見せてもらいたい。
・和田恋外野手
 2013年のドラフト2位で加入し、今季が勝負の6年目。昨季はイースタン・リーグで打率.296、18本塁打87打点の好成績をマークし、本塁打、打点、得点はリーグトップ、打率も2位だった。丸の加入もあって外野の競争は激しいが、定位置確保を期待したい1人だ。

○DeNA
・阪口皓亮投手
 2017年のドラフト3位で入団した2年目の右腕。昨季はイースタン・リーグで18試合に登板して3勝9敗、防御率6.15だった。オフに侍ジャパンU-23メンバーにも名を連ねた高いポテンシャルを持つ右腕だ。
・細川成也外野手
 2016年ドラフト5位で入団した大砲候補。2017年に1軍デビューし、初打席初本塁打の快挙を成し遂げた。昨季も期待の若手として注目されたものの、11試合の出場に終わり、期待に応えられなかった。今季は改めて1軍メンバー定着をかけてキャンプでアピールすることになる。

○中日
・加藤匠馬捕手
 2014年のドラフト5位で入団し、5年目を迎える26歳。1年目に1軍で3試合に出場しているものの、昨季は1軍出場はなし。チームの捕手の中でも屈指の強肩を誇り、1軍キャンプに抜擢された。ソフトバンクの甲斐拓也捕手のように、スローイングを武器に、正捕手の座をつかめるか。
・渡辺勝外野手
 2015年に育成ドラフト6位で入団した25歳。今オフに支配下契約を勝ち取ると、1軍キャンプに抜擢された。昨季はウエスタン・リーグで68試合に出場し打率.244、2本塁打。平田、大島といった主力外野手が2軍からマイペース調整をする中、首脳陣にアピールしたい。

○阪神
・浜地真澄投手
 2016年のドラフト4位で加入し、3年目を迎える20歳。最速150キロ超の真っ直ぐを誇り、昨季は腰痛で出遅れたものの、復帰後はウエスタン・リーグで9試合に登板し、3勝1敗1セーブ、防御率1.00の好成績を残した。ファーム日本選手権でも先発を任され“矢野チルドレン”の1人と言われる。
・守屋功輝投手
 2014年のドラフト4位で指名された25歳の右腕。右サイド気味の変則フォームを武器に、昨季は1軍で4試合に登板した。ウエスタン・リーグでは39試合に投げて2勝2敗2セーブ、防御率3.35とまずまずの成績を残している。こちらも“矢野チルドレン”の1人。(Full-Count編集部)

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