“お気に入り”はベッテルにフェルスタッペン……レッドブルF1のマルコ博士は贔屓ドライバーを隠さず

 レッドブル・レーシングのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、チームのドライバーのうち、どちらのドライバーを気に入っているのかを世間に隠そうとはしないようだ。

 セバスチャン・ベッテルとマーク・ウェーバーがコンビを組んでいた時代(2009〜2013年)、マルコはほとんどの時間をベッテル側のガレージで過ごしていた。

 そして2016年以降では、彼の姿はダニエル・リカルドよりもマックス・フェルスタッペンのガレージで頻繁に見られた。

2014年F1第6戦モナコGP セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ヘルムート・マルコ
2018年F1第19戦メキシコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ヘルムート・マルコ

 したがって、マルコが「2018年シーズンの後半には、フェルスタッペンがリカルドよりも優れたドライバーに成長した」と発言したことは、驚くことではない。

 しかしながら彼はリカルドについて、フェルスタッペンが向上するようやる気を起こさせたり、コース外で彼とふたりで仕事をしたりすることにおいては貴重なチームのメンバーだったと語っている。

 2019年シーズンは、新たにチームに加入したピエール・ガスリーと比べて、マルコがどれだけの時間をフェルスタッペンの側のガレージで過ごすことになるのだろうか。

2015年F1第13戦シンガポールGP ダニエル・リカルド(レッドブル)、ヘルムート・マルコ

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