中島翔哉がプレーすることになったカタール・スターズリーグ。
移籍の判断については賛否両論が出ているが、同リーグにはその名の通り、過去から現在にいたるまで世界的なスター選手たちが所属してきた。
今回は、現在このカタール・スターズリーグでプレーするとびっきりのスター選手たちを紹介しよう。
ナイジェル・デ・ヨング(アル・アハリ)
オランダ代表:80試合1得点(2004~2015)
主な所属クラブ:アヤックス、マンチェスター・シティ、ミラン
アヤックスやプレミアリーグなどで活躍した世界有数の守備的MF。
華やかさとは無縁、ピッチ上における3K(きつい・汚い・危険)仕事を一手に引き受ける猛者で、狙った獲物は手荒くも確実に仕留める“殺し屋”のような選手として恐れられた。
ミラン時代には本田圭佑ともプレーしているが、34歳となった現在はアル・アハリに在籍している。
サミュエル・エトー(カタールSC)
カメルーン代表:118試合56得点(1997~2014)
主な所属クラブ:バルセロナ、インテル、チェルシー
ドログバらと並び、アフリカの歴史上で最高のサッカー選手と考えられるスター選手。
優れた身体能力や決定力だけでなく、運動量や守備能力を備えた近代的なプレーヤーで、バルセロナではメッシやロナウジーニョと、インテルではスナイデルらと数々の栄光を手にした。
30歳を過ぎてからはロシアやトルコでプレーしていたが、昨夏にカタールへ。37歳になったものの現在10試合4ゴールとまだまだ健在だ。
ヴェスリー・スナイデル(アル・ガラファ)
オランダ代表:134試合31得点(2003~2018)
主な所属クラブ:インテル、レアル・マドリー、アヤックス
インテルがモウリーニョ体制で“三冠”を達成した時の中心プレーヤー。
日本人にとっては2010年ワールドカップで立ちはだかり、その強烈なシュートで決勝点を奪った“憎き”相手だが、一方で長友佑都の親友であり、若かりし頃に小野伸二の技術に衝撃を受けたことを明かすなど所縁もある。
カタールには昨夏よりプレーしているが、昨年11月に判定を巡って「これが(カタールでの)最後の試合だ」と激高したことも。ただ、本人はSNS上で釈明し現在もプレーしている。
チャビ(アル・サッド)
スペイン代表:133試合13得点(2000~2014)
主な所属クラブ:バルセロナ
イニエスタらとともにバルセロナとスペイン代表を牽引したサッカー史上最高のパスマスター。
バルセロナの頭脳であり、卓越した戦術眼で知られた彼は、先日閉幕したアジアカップの決勝カードと優勝チームを的中させ、予言者であるとして大きな話題となった。
カタールでは2015年からプレーするが、同国代表のアジアカップ初優勝という快挙も彼と無関係ではない。
元日本代表の播戸竜二は自身のSNSで「素晴らしい選手がプレーしながら教えたら、こんな事になるんやって思った」と選手たちがチャビの影響を受けていたことを指摘している。
ウィルフリード・ボニー(アル・アラビ)
コートジボワール代表:52試合15得点(2010~)
主な所属クラブ:スウォンジー、マンチェスター・シティ、フィテッセ
英雄ドログバの後継者候補の筆頭と考えられた怪人ストライカー。
これぞアフリカという超絶な身体能力の持ち主で、鉛のように重く弾力のある肉体、滞空時間の長いヘッド、両足から力強いシュート、さらに足元の技術にも優れている。
フィテッセ時代にハーフナー・マイクとコンビを組み、2014年ワールドカップの日本戦では同点となるゴールを記録した。
近年はプレミアを舞台にプレーしたが、今冬、アル・アラビへ期限付きで加入している。