軍事用双眼鏡ブランド「GLORY」を展開していた勝間光学機械(株)(東京)が破産

 勝間光学機械(株)(TSR企業コード:290886503、法人番号:4011401001409、板橋区南常盤台2-18-7、設立昭和26年3月、資本金1000万円、勝間修司社長)は1月28日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には大石健太郎弁護士(大石法律事務所、中央区築地2-14-3、電話03-6264-3135)が選任された。
 負債は現在調査中。

 陸上自衛隊や海外各国の軍隊などに提供実績を持つ軍事用双眼鏡メーカー。戦後、海外の高価格帯製品と同レベルのクオリティながら安価な製品を開発し、自社ブランド「GLORY(グローリー)」は軍関係に高く評価されていた。ポルトガルやアジア各国に販路を形成し、昭和57年2月期は売上高5億6400万円をあげた。
 しかし、以降は安価な外国製品の台頭や需要減から販売が落ち込んだ。このため製造から組立のみにシフトし事業を縮小したものの、資金繰りが徐々に悪化し、再度の資金ショートを起こし30年11月5日、行き詰まりを表面化。その後も事業を継続していたが支えきれず、今回の措置となった。

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