ヘリクソンがナショナルズと再契約へ 先発5番手争いに参戦

日本時間2月7日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ナショナルズはフリーエージェントの先発右腕、ジェレミー・ヘリクソンと1年契約で再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。1年前はメジャー契約を得られず、マイナー契約でナショナルズに加わったヘリクソンだが、昨季の活躍を経て、今回はメジャー契約を手に入れた模様。年俸は130万ドルで、パフォーマンスに応じた出来高により最大400万ドルを手にすることができるようだ。

現在31歳のヘリクソンは、昨年3月にナショナルズとマイナー契約を結び、開幕直後の4月中旬にメジャー昇格。その後、2度の故障者リスト入りはあったものの、19試合に先発して5勝3敗、防御率3.45の好成績をマークし、ジョー・ロスの離脱により不在となっていた先発5番手の穴を見事に埋めてみせた。ナショナルズは打者2巡目までにヘリクソンを降板させることで好投を引き出し、ヘリクソンが7回まで投げた試合は1度(日本時間5月9日のパドレス戦)しかなかったが、その試合では最初の6イニングをパーフェクトに抑える素晴らしいピッチングを見せた。

ナショナルズは、マックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ、パトリック・コービン、アニバル・サンチェスの4人で先発4番手までの顔ぶれは固まっており、残る1枠をロスを中心にエリック・フェッディ、ヘンダーソン・アルバレスらが争うものと見られていた。ヘリクソンに先発5番手の座が保証されているのか、ただ単に競争のチャンスを与えただけなのかは定かではないものの、昨季の成績を見る限り、ヘリクソンが最有力候補と言えるだろう。

ヘリクソンの課題は打者3巡目以降をしっかり抑え、可能な限り長いイニングを投げることだ。昨季は打者1巡目を被OPS.537(151打数)、打者2巡目を同.658(145打数)に抑えていたものの、打者3巡目に入るとこの数字が1.221(43打数)に跳ね上がる。この欠点を克服できれば、昨季以上の好投も期待できるだろう。

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