今季12勝のファイアーズがアスレチックスと2年契約で再契約へ

日本時間12月23日、関係者がMLB公式サイトのジョン・ポール・モロシに伝えたところによると、アスレチックスは今季12勝をマークしたマイク・ファイアーズと再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。球団からの正式な発表は身体検査後になる見込みだが、総額1400万~1500万ドルの2年契約であることが報じられている。

今季のファイアーズは開幕からタイガースの先発ローテーションの一角を担い、21試合に先発して7勝6敗、防御率3.48をマーク。8月上旬にアスレチックスへ移籍すると、移籍後は10試合(うち9先発)に登板して5勝2敗、防御率3.74と安定したピッチングを続け、シーズントータルでは自己最多となる12勝をマークした。

ファイアーズは来季の年俸が1000万ドル前後まで上昇することが予想されていたため、アスレチックスは先月末にファイアーズをノンテンダーFAとしていた。しかし、来季の先発ローテーションを形成するうえでファイアーズは必要不可欠な存在であり、年平均の年俸額を少し下げた形での複数年契約で合意にこぎ着けたようだ。

アスレチックスは、エース格のショーン・マネイアが左肩の手術、アンドリュー・トリッグスが胸郭出口症候群の手術、ジャーレル・コットンとA.J.プクがトミー・ジョン手術を受けており、来季の先発ローテーションがファイアーズとダニエル・メンデンの2枠しか埋まっていない状況。今年のワイルドカード・ゲームで「オープナー」にリアム・ヘンドリックスを起用したように、「オープナー戦法」を本格採用する可能性もあるが、今後も移籍市場で先発投手の補強を目指すことになりそうだ。

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