スバル 新型レガシィ発表記念! 名車レガシィの歴史を振り返る【プレイバック】

スバル 新型レガシィ(米国仕様)

7代目レガシィ初公開記念! レガシィの歴史を振り返る

2019年2月8日、米国・シカゴで開催中の「2019シカゴオートショー」において、新型レガシィ(7代目)が世界初公開されました。

レガシィといえば1989年のデビュー以来、日本のスポーツワゴンブームの火付け役となり、多くのフォロワーを生み出した車種です。そんな中でも水平対向(ボクサー)エンジンやシンメトリカルAWDのほか、ライバルに先んじた予防安全技術「アイサイト」の採用など、その独自色を守り続けました。

2014年をもって日本国内での「レガシィツーリングワゴン」の販売を終了し、その後は派生モデルである「アウトバック」(レガシィ アウトバック)が継続販売されて今に至ります。

今回はそんなレガシィにまつわる記事を紹介します!

レガシィ ヒストリー前編【初代~2代目編】

スバル 初代レガシィ
スバル 2代目レガシィツーリングワゴン

レガシィは1989年1月、レオーネの後継モデルとして誕生しました。スバルのお家芸である水平対向エンジン+シンメトリー4WD(現在はシンメトリカルAWD)レイアウトを採用し、5ナンバーサイズの4ドアセダンとツーリングワゴンに、当初は2リッターと1.8リッターの4気筒エンジンをラインアップさせたのが始まりです。

1989年10月、後のレガシィの人気を決定づけるツーリングワゴンGTが追加されました。セダンRS譲りの200ps/6,000rpm、26.5kgm/3,600rpmを発生するDOHCターボエンジンを搭載するツーリングワゴンGTは、それまで不在だった高性能なワゴンという明快なキャラクターが支持され、発売とともに大人気を博します。

また続く2代目モデルでは、先代のヒットを受け、そのコンセプトを忠実に守る堅実なモデルチェンジが行われました。ボディサイズを5ナンバー枠に収めつつも、ホイールベースを50mm延長し、室内空間の広さ、上質感をアップさせています。

またこのモデルでは、後のランカスター、アウトバックの前身となる「グランドワゴン」が追加されます。今で言う“SUV”風に車高を上げ、樹脂パーツを装着したボディは、日本でも当初の予想を超える人気となりました。

レガシィ ヒストリー後編【3代目~4代目編】

スバル レガシィツーリングワゴンGT-B E-tune II
スバル 4代目レガシィツーリングワゴン

続く1998年6月、3代目となるBH型ツーリングワゴンが発売されました。

日本を代表するワゴンとしての地位を確立していたレガシィは、従来どおり5ナンバーサイズを踏襲。3代目では特徴的な大型ヘッドランプを採用し、空力性能を追求したスタイリッシュなフォルムを得ました。

エンジンは、280ps(MT車)を発生する2リッターDOHC 2ステージツインターボのほか、2.5リッターDOHC(167ps)、2リッターDOHC(155ps)、2リッターSOHCリーンバーン(137ps)という3種類の自然吸気ユニットを用意。また、5速MT、4速ATともに新世代へ進化しました。

さらに1999年には、グランドワゴンの後継モデル「ランカスター」にドライバー支援システム「ADA」が初めて搭載されました。世界初となるステレオ画像認識を用いた同システムは、後のアイサイトにつながる当時の最先端技術でした。

そして2003年5月に登場した4代目のBP/BL型レガシィは、水平対向エンジンやシンメトリカルAWDなどの核となる部分を受け継ぐ一方で、ついにボディを3ナンバーサイズへ拡大します。100kgに相当する徹底した軽量化や低重心化により、「感動性能」を追求した走行性能はさらに進化。11月には2003-2004日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞、スバル車として初めての快挙を成し遂げました。

かつてのレガシィにこの音あり! ボクサーサウンドってなんだ?

4代目レガシィの等長等爆エキゾーストシステム (ターボエンジン用)

歴代レガシィ並びに各スバル車のアイデンティティとして継承されている水平対向(ボクサー)エンジン。

かつて1990年代に販売されていたモデルは、その独特の排気機構により、ドコドコと力強い音を奏でることで知られていました。ファンの間では「ボクサーサウンド」などと親しまれていましたが、そもそも何故このような音がしたのでしょうか?また、近年のレガシィでこのような音がしないのは何故でしょう?

その答えを、熱狂的な“スバリスト”として知られるマリオ高野さんが解説します!

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[筆者:オートックワン編集部]

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