マンチェスター・ユナイテッドFWマーカス・ラッシュフォード対パリ・サンジェルマンFWキリアム・ムバッペ。12日に行われたチャンピオンズリーグの戦いは、両チームが抱える世界トップクラスのヤングスターが大きな注目を集めていた。彼らは現在の若手サッカー界をリードする存在だ。
しかし、ムバッペの方が1枚上手だったか。ラッシュフォードも序盤から攻守に走り回って奮闘していたが、ムバッペのスピードは異常だった。1度加速されると手がつけられず、後半には貴重な追加点まで奪ってしまった。
英『The Guardian』もムバッペのスピードに驚かされたようで、「序盤から彼の動きには驚かされた。ムバッペはソックスの中にテレポーテーションの装置を持っているかのように見えた」と称えている。確かにマンUのDFが先に追いついたかと思われたボールを急加速で奪うなど、ギアを入れた時のムバッペは恐ろしいほどに速い。
また、ムバッペのスピードを体感してしまうとDFはラインを上げづらくなってしまう。パリはクレバーなパスワークでマンUを翻弄したが、ムバッペが最前線で駆け引きを続けていたことも大きい。同メディアはムバッペと司令塔のマルコ・ヴェッラッティがボクシングのジャブを放つようにじわりとマンUを苦しめ、最後にストレートで仕留めるようなパフォーマンスだったと独特な表現でも称賛している。
マンUも悪かったとは言えないが、パリの方が試合巧者だったのは間違いない。ホームで0-2の敗戦を喫してしまい、2ndレグでひっくり返すのはかなり難しいだろう。