ロッキーズ・アレナード 契約延長交渉に期限を設けない方針

ロッキーズとの契約最終年を迎え、シーズン終了後の動向が大きな注目を集めているノーラン・アレナード。ゴールドグラブ賞6度、本塁打王3度の実績を誇る三塁手がフリーエージェントとなれば、多くの球団を巻き込んだ熾烈な争奪戦が繰り広げられることが予想されるが、ロッキーズはアレナードがフリーエージェント市場に出る前に複数年契約を結ぶことを模索している。アレナード側も、レギュラーシーズン開幕日をデッドラインとせず、シーズン中にも契約延長に応じる姿勢を見せている。

フリーエージェント前のラストイヤーを迎えたアレナードは、年俸調停権保有選手としては史上最高額となる年俸2600万ドルでロッキーズとの契約を更改した。ロッキーズはアレナードと長期契約を結ぶことを望んでおり、現在はアレナード、ロッキーズ、そしてアレナードの代理人であるジョエル・ウルフの3者による交渉が行われているようだ。

多くの選手はレギュラーシーズンの戦いに集中するために、レギュラーシーズン開幕日を交渉のデッドラインとして設定する。アレナードもこれまではシーズン中の交渉には応じてこなかったが、契約最終年ということもあり、「デッドラインを設けるつもりはない」と話している。「契約交渉の行方よりも試合に勝つことのほうが大切だ」と、あくまでもレギュラーシーズンの戦いが最優先であることを強調しつつも、「その日の試合が終われば、何に対してもオープンだよ。僕たちはいつでも(契約延長について)話し合うことができる」と柔軟に対応する意向だ。

ロッキーズは昨季開幕直後にチャーリー・ブラックモンとの6年契約を発表。アレナードも同様のプロセスを踏み、レギュラーシーズン開幕の前後に契約延長がまとまる可能性もある。アレナードは代理人と球団の双方に対する信頼を口にしており、両者の関係は良好だ。交渉がまとまらなければフリーエージェント市場の目玉となるだけに、アレナードの契約延長交渉の行方には球団の内外から大きな注目が集まっている。

© MLB Advanced Media, LP.