『FIFA.com』のドイツ版は、森保一監督が率いている日本代表チームの若手選手について特集した。
夏のワールドカップを終えたあと、長谷部誠と本田圭佑が代表を離れ、岡崎慎司や香川真司、川島永嗣も招集されなくなっている日本代表。アジアカップでは決勝でカタールに敗れたが、大会後のFIFAランキングでは27位まで急上昇した。
FIFA.comは森保ジャパンで活躍する3名を「次世代の中心選手」として特集している。
堂安律(20歳/フローニンゲン)
ファンは堂安律がチャンスを得られる日を待っていた。コパ・トロフィー(FIFA年間最優秀若手賞)にノミネートされ、アジア最優秀若手賞に輝いたこともある。しかし彼自身はパフォーマンスに納得していなかった。それは堂安の高い野心を証明するものだ。
韓国で行われたU-20ワールドカップでさらに説得力のあるパフォーマンスを見せた。3つのゴールを決めた。そのドリブルスキルと左足での決定力により、常に危険な存在となっていた。
オランダ・エールディビジのフローニンゲンに貸し出された後、評価を高めて完全移籍。この若い才能は今やフル代表でも期待を一心に受けている。
アジアカップで堂安は2つのゴールを奪取した。ベトナム戦を勝利に導いたPKも含めてだ。その創造性、自信に溢れる態度、才能。この意欲的なチームで重要な役割を演じるべき存在だ。
冨安健洋(20歳/シント=トロイデン)
彼は森保ジャパンの中で派手な方ではないが、間違いなく日本をアジアカップ決勝に導いた偉大な貢献者である。
富安はベテランのパートナーである吉田とともにいい働きをした。苦しんだトルクメニスタンとの開幕戦を終えた後は、決勝までわずか1失点しかしていない。
この誇り高きセンターバックは、2017年のU-20ワールドカップではネガティブな見出しをつけてしまった。南アフリカ戦でオウンゴールを決めてしまったからだ。
しかしながらアジアカップでは、彼についてネガティブなことは何一つ言われなかった。サウジアラビア戦では見事なヘディングを決め、強烈な存在感を見せた。守備と攻撃の両面で貢献し、大会を通して能力を証明した。
南野拓実(24歳/レッドブル・ザルツブルク)
南野拓実の代表キャリアは、思ったほどには早く進まなかったと言えるかもしれない。ヨーロッパに移籍したのは2015年で、その後日本代表で初出場を果たすも、わずか7分に終わっていた。
ただ昨年彼がサムライブルーに戻った時には、どうやって力を証明すればいいのかを理解していた。今では自分の場所を見つけ出したようだ。2018年の5試合で4ゴールを決め、アジアカップでもレギュラーに収まった。
たゆまぬ努力でディフェンスのポイントを作り出し、着実にプレッシャーをかけた。まるで岡崎慎司を思い出させるかのように。そして大迫勇也と武藤嘉紀にはフィットすることもわかった。
イランとの準決勝ではその努力が結果に繋がった。ボールが失われた後も、プレーをし続けた。そして大迫のゴールを導いた。その後はPKを獲得するプレーも。
苦しかった決勝戦でも、彼は日本の希望になった。そして今、ファンは彼の未来を熱心に見守るべきである。