MotoGP:中上「スタートに向け準備は整った」。セパンから6日間連続トップ10入りでテスト終える

 MotoGP開幕戦カタールGPの舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットで行われたオフィシャルテストは25日に3日間の日程を終えた。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は、3日間すべてでトップ10入りを果たし、総合では9番手でテストを締めくくった。

 開幕戦のカタールGPは、MotoGPで唯一のナイトレースとして開催される。オフィシャルテストでも本番を想定し、現地時間の午後4時~10時までの6時間で走行が行われる。そのため各チームは、サーキットで照明が点灯される夜間に入ってから本格的なテスト走行を行う。

 2月にマレーシア・セパンで行われたオフィシャルテストでは、3日間すべてのセッションでトップ10圏内に入った中上。カタールテストでも、中上はトップ10を目標に走行を行ったという。

 カタールテスト初日、中上はセッション終盤で転倒を喫するも、1分55秒943を記録し、8番手で終えた。2日目は連続周回のアベレージタイムを挙げることを目的に47周を周回し、1分55秒175で7番手に。3日目には激しい転倒を喫するも、1分54秒789で8番手、総合9番手とセパンテストから6日間連続でトップ10入りを果たして開幕前のテストを締めくくった。

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)

「3日目はセッション中盤にハイスピードで転倒しましたが、幸いケガはありませんでした」と中上はテストでの走りを振り返る。

「(3日目)転倒した後は、フィーリングを取り戻すために少し時間がかかりましたが、ラップタイムを更新できました。最終的にこういう形でテストを終えられてとてもうれしいです」

「転倒したときに身体に多少ダメージがあり、痛みも少しありましたが、大丈夫でした。数日経てば、元気になると思います」

「これでウインターテストはすべて終わりました。シーズンのスタートに向けて準備は整ったと思います。モチベーションも、とても上がっています。チームは、ウインターテストを通じて、素晴らしい仕事をしてくれました。彼らの努力に感謝したいと思います。来週はいよいよ本番です。開幕戦がとても楽しみです」

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