アストロズ・ジェームスが故障離脱 先発5番手争いから脱落

今年のスプリング・トレーニングで、アストロズに初めての故障者が発生した。昨季鮮烈なデビューを飾り、今季は先発5番手の最有力候補と見られていたジョシュ・ジェームスが、右大腿四頭筋を痛めてしまったのだ。ジェームスの故障により、先発5番手はブラッド・ピーコックとフランベル・バルデスの2人で争われることが有力となった。

100マイルの剛速球で鮮烈なデビューを飾ったジェームスは、日本時間2月25日にブルペンでの投球練習のあと、ウエイトリフティングをしていた際に右大腿四頭筋を痛めてしまった模様。A.J.ヒンチ監督は「すでにスロー気味の調整になっていたけれど、さらにスローな調整になってしまうだろうね。しばらくの間、投球練習はできないんじゃないかな」と語り、ジェームスが開幕ローテーション争いから脱落したことを示唆した。

ジェームスは昨季メジャーとマイナーの合計で自己最多の137回1/3を投げたため、投げ過ぎを懸念してスプリング・トレーニングではスロー気味の調整となっていた。右大腿四頭筋を痛める直前のブルペンでの投球練習を見たヒンチは「素晴らしいボールを投げていた」とジェームスの投球を絶賛していたものの、直後に故障離脱。日本時間2月28日にはキャッチボールを行ったが、本格的な投球練習を再開するまでには少し時間が掛かるかもしれない。

「とてもフラストレーションが溜まるよ」と無念そうに話したジェームスだが、「今は自分がやるべきことをしっかりこなし、力強い身体を取り戻してシーズンに向けての準備をするだけさ」とすでに気持ちを切り替えている。開幕ローテーションからは漏れる可能性が高くなったものの、故障が癒えれば再び先発5番手の最有力候補となるはずだ。

ヒンチが「我々にはいくつかの選択肢がある」と語っているように、ピーコックとバルデスもジェームスに引けを取らない実力者だ。ジェームスの故障離脱は残念だが、それにより戦力が大きく低下するわけではない。そこがアストロズの強みの1つと言えるのではないだろうか。

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