【MLB】イチロー、菊池と“初共演” アイコンタクトに気づかず「えっそうなの?」

マリナーズ・イチロー【写真:田口有史】

菊池が先発のオープン戦に右翼で出場「テクニックは相当高い」

 マリナーズのイチロー外野手は2日(日本時間3日)、オープン戦のロイヤルズ戦に「7番・右翼」でスタメン出場し、2打数無安打。オープン戦の打率は.154となった。新加入の菊池雄星投手が先発した試合で“初共演”を果たし、「安心感がある」と評価。右飛を処理した際、菊池から帽子のつばを触ってアイコンタクトを取られたが、全く気づかず、「可愛いね」と笑みを浮かべた。

 3回2安打2失点3奪三振無四球1死球、39球を投げて実に32球がストライクという菊池の投球を“定位置”の右翼から見守ったイチロー。その内容について「どうかな、まぁ、安心感があるんじゃないの。どれでもストライク取れそうな感じするし、ピッチャー有利のカウントに持っていくテクニックは相当高いんじゃないかなぁ。1回だけだけど、そんな雰囲気は見てましたけど」と振り返った。

 3回にはイチローが右飛を処理。これを見た菊池が帽子のつばを触り、“アイコンタクト”を取ろうと試みた。イチローとの“初共演”を「カバーリング行きながら嬉しくなりました」と振り返った菊池。その仕草については「どうでしょうね。僕は(伝わったか)わからないけど。したつもりですけど」と“心配”していたが、イチローは「え、そうなの?」とやはり全く気づいておらず……。「俺、ピッチャーのこと見てないから」と笑った。

 それでも「それはちょっと面白いね。そんなセンスあるんだ。それは可愛いね。余裕あるよね」とイチロー。菊池の「可愛い」仕草から感じたのは「余裕」。メジャーデビューへ向けて順調に調整を続ける左腕に「そりゃやっぱり普通じゃないわね」と感心していた。(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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