アラベスに吹く”乾貴士旋風”! 「タカシ・イヌイが欧州への夢見せる」

アラベスの乾貴士 photo/Getty Images

リーガ・エスパニョーラの中でも中堅、あるいは下位クラブと考えられているアラベスにとっての第一目標は残留だ。シーズン開幕当初の目標は残留へ安全と言われる勝ち点40の獲得で、上位進出などはその先の夢となる。

そんなアラベスが快進撃を見せている。2日にはビジャレアルと対戦し、2-1で勝利。これで勝ち点はちょうど40となり、ひとまず安全圏とされるところまで勝ち点を積み上げることに成功した。それどころか、順位表を見ればアラベスは4位だ。チャンピオンズリーグ出場さえ狙える位置におり、3位レアル・マドリードとも勝ち点差が8点しか離れていない。

その夢を見せてくれたのは、日本代表MF乾貴士だ。レアル・ベティスで苦しい時間を経験した乾は今冬にアラベスへ移籍。すでに主力となっているが、今回のビジャレアル戦では後半に決勝点を記録。チームのミッション達成に大きく貢献した。

スペイン『MARCA』は、「タカシ・イヌイがアラベスに欧州への夢を見せる」と伝えており、ベティスでの難しい時間を抜け出したことを喜んでいる。

キケ・セティエン率いるベティスも開幕当初から美しいフットボールを展開していると評価されてきたが、順位表では今回移籍したアラベスの方が上だ。乾にとっても上位争いは刺激となるはずだが、アラベスでどこまで夢を見せてくれるのか。乾も快進撃を支える一員だ。

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