闘将としてバルセロナを支えたDFカルレス・プジョルは、相手を過度に挑発することもなく、チームのために黙々と仕事をこなす職人気質のセンターバックだった。そんなプジョルとはタイプが大きく異なるが、スペイン『MARCA』は今のチームを支えるDFジェラール・ピケも同じ領域にたどり着いたのではないかと主張している。
2人はジョゼップ・グアルディオラが指揮したチームでコンビを組み、タイトルに囲まれた素晴らしい時間を過ごした。プジョルが引退してからはピケが最終ラインのリーダーとなり、今ではリオネル・メッシやセルヒオ・ブスケッツらとともに黄金期を知る数少ない選手の1人としてチームをまとめている。
ピケの場合は発言が過激だったり、試合中のジェスチャーなどで批判を受けることもある。時にリーダーらしくない振る舞いもあるが、センターバックとしてはプジョルと同等か上回るほどの実力を備えている。足下の技術など2人のプレイスタイルには違いがあるものの、ピケはバルセロナで実に28のタイトルを稼いでいる。今季もスペイン国王杯やリーグ戦を制覇するなら数はさらに増える。
近年のバルセロナはサミュエル・ウムティティやクレマン・ラングレ、ジーン・クレア・トディボなどセンターバックを積極的に補強しているが、未だにピケの後継者と呼べそうな選手は見つかっていない。ピケはバルセロナの哲学を理解しており、センターバックとしては世界トップレベルの技術を活かして攻撃の出発点になることも可能だ。これほどバルセロナに合うセンターバックを見つけてくるのは簡単なことではない。
プジョルと同じレベルのレジェンドになったと同メディアから評価されているピケはまだまだバルセロナでタイトルを獲得していくだろう。挑発的な発言も出てくるはずだが、ピッチの中でも外でも存在感を示すピケはバルセロナに欠かせぬ看板選手だ。