アジアの頂点を競うAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージが始まった。
昨年のJ1で2位となり3年ぶりの出場となるサンフレッチェ広島はF組に入り、5月までに広州恒大(中国)、メルボルン・ヴィクトリー(オーストラリア)、大邱FC(韓国)と6試合を戦う。
今回は広島とグループステージで対戦するこの3チームの見逃せない選手たちを特集しよう
パウリーニョ(広州恒大)
ブラジル代表:56試合13得点
セレソンの主力として2014、2018年と二大会連続でワールドカップに出場した万能MF。
2015年にトッテナムから恒大へ加入した彼はここで黄金期を築いたが、昨季、およそ50億円の移籍金でバルセロナへ。メッシらと共にプレーし34試合9得点という悪くない成績を残した。
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しかし昨夏、期限付きで恒大へ復帰するとその後、完全移籍で再び中国を舞台に活躍している。
本田 圭佑(メルボルン・ヴィクトリー)
日本代表:98試合37得点
飽くなき向上心で日本サッカー界を牽引する32歳は、ワールドカップ後、新天地にオーストラリアを選んだ。
昨秋からはカンボジア代表を指揮しながら並行してプレーするという前代未聞の挑戦を始めたが、ここまでAリーグで6得点4アシストと確かな結果を残している。
現地では彼の姿勢や独特の言葉も注目を集めており、昨年12月に行われたアデレード戦後に語った仰天インタビューは同国のファンや関係者らから拍手喝采された。
Jリーグを飛び出して12年。クラブチームとしては初となる日本凱旋でどんな姿を見せてくれるだろうか。
エジガル(大邱FC)
パトと同時代の元U-20ブラジル代表で、サンパウロやレッドスターなど名門クラブへ在籍した経歴を持つ大型ストライカー。
フィジカル面に優れており、強靱な体とすさまじいジャンプ力で前線の柱となることができる。また意外に飛び出しも上手い。
ポルトガルで2シーズン連続二桁ゴールを記録しており、UAEやタイ時代にはACLでも高い得点率を誇った。32歳になったがまだまだ大きな仕事ができそうだ。
アンデルソン・タリスカ(広州恒大)
ブラジル代表:0試合0得点
“悪魔の左足”ともいえる強烈なシュートと正確なプレースキックを持つ大型MF。
かつてジョゼ・モウリーニョも欲しがった逸材で、現在、香川真司が在籍するベシクタシュで2年連続2桁得点を記録するなど欧州でも人気銘柄だったが、昨夏、中国へ。
オラ・トイヴォネン(メルボルン・ヴィクトリー)
スウェーデン代表:64試合14得点
あのイブラヒモヴィッチとも代表でポジションを争ったアタッカー。昨夏のワールドカップではドイツ戦でゴールを記録しているが、大会後に代表を引退している。
大型ながら下がり目のポジションを得意する掴みどころのない選手であるが、得点力に優れており、ワールドカップ後に加入したヴィクトリーではここまで14試合10得点という成績を残している。
西 翼(大邱FC)
今回は本田の凱旋帰国が大きな話題となっているが、もう一人母国でプレーする可能性があるのが西翼だ。
現在28歳の彼は小学生の頃に日本代表の一員としてフランス遠征に参加し、ルーテル学院中学時代には全国優勝を成し遂げるなど早くから才能を発揮した。
ただ日本ではプロになれず、大学卒業後にポーランドへ。4部リーグからのスタートだったが、2017年夏には同国の最強クラブと考えられるレギア・ワルシャワと契約を結んだ。
しかし全く出番を得られずスロバキアへ。韓国には昨年途中からやってきたがここで出場機会を獲得し、今回、ACLでプレーする機会を勝ち取った。