レンジャーズがリリーフ右腕・レクラークと4年間の契約延長

日本時間3月7日、レンジャーズは昨季途中からクローザーに抜擢されて見事な活躍を見せたホゼ・レクラークと4年契約を結んだことを発表した。昨年のスプリング・トレーニングの時点では開幕ロースター入りを争う立場にいたレクラークだが、防御率1.56という素晴らしいピッチングでシーズン後半にはクローザーに定着。その活躍を高く評価され、4年1475万ドル+オプション2年での契約延長を手にすることになった。

「これは多くのことを意味するし、嬉しいよ。この興奮をどのように言葉にすればいいのかわからないくらいさ」と契約延長を喜んだレクラーク。今回の契約は4年1475万ドルのほか、総額1225万ドルとなる2年間のオプションが含まれているが、メジャー歴2年以上かつ年俸調停権未取得のリリーフ投手が得る契約としては史上最高額だという。

契約の内訳は、契約ボーナス200万ドル、今季の年俸100万ドル、来季以降は2020年が年俸225万ドル、2021年が同400万ドル、2022年が同475万ドル。オプションの内訳は2023年が年俸600万ドル、2024年が同625万ドルで、バイアウト75万ドルが設定されている。

昨季は開幕ロースター入りを果たしながらも、4月に2度のAAA級降格を経験。5月以降はメジャーに定着し、最終的には59試合に登板して2勝3敗、12セーブ、15ホールド、防御率1.56、奪三振率13.27、WHIP0.85という見事な成績を残した。また、被打率.127は150人以上の打者と対戦したリリーフ投手のなかではメジャー歴代4番目の好成績となっている。

クリス・ウッドワード新監督は「彼は(昨季の活躍に)満足していない。彼はベストの存在になりたいと思っているんだ。私はドジャースで3年間、ケンリー・ジャンセンを見てきたけど、彼は今、そのレベルにいると思う。彼を4年間、願わくば6年間、チームに保有できることは幸運だよ」とレクラークを高く評価する。レンジャーズは少なくとも今後4年間、このドミニカ共和国出身の右腕にクローザーを任せることになりそうだ。

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