ボアテング &フンメルスの”後継者”へ ドイツを支える若き実力派DF5名

ヘルタでプレイするトルナリガ photo/Getty Images

ここ数年のブンデスリーガ、ならびにドイツ代表最強のセンターバックは間違いなくマッツ・フンメルス、ジェローム・ボアテングの2人だろう。代表では2014ブラジルワールドカップも制覇し、バイエルンでも強固なコンビを築いてきた。

しかし、今季に入ってからは調子が上がらない。ドイツ代表でも先日ヨアヒム・レーヴがトーマス・ミュラーを含む3人を今後召集する考えがないことを明かした。1つの時代の終わりが近づいているのは間違いない。

そこでブンデスリーガ公式は、今後のドイツ代表とブンデスリーガを支えていくであろうセンターバック5名を選出。いずれも若い実力者となっており、彼らが主役になっていく時だ。

1.ニクラス・ズーレ(バイエルン/23歳)

こちらは説明不要だろう。今では先輩ボアテング、フンメルスを脅かす存在となり、ドイツ代表でも最終ラインを統率する存在になっていくはずだ。23歳ながらバイエルンで出番を確保しているのは見事で、ボアテングとフンメルスの意志を継ぐDFになることが求められている。

.ヨナタン・ター(レヴァークーゼン/23歳)

ドイツ代表での経験は少ないが、ターもズーレと同じく将来を期待されてきたセンターバックだ。23歳ながらブンデスリーガでは100試合以上に出場しており、その経験は十分だ。何より今季のタックル成功率69.5%は今回紹介された5人の中では最高の数字だ。レヴァークーゼンでは絶対的な存在となっており、ズーレとターがドイツ代表の最終ラインを支えていくのが自然か。

3.ニクラス・シュタルク(ヘルタ・ベルリン/23歳)

190cmのサイズを誇るシュタルクも候補者の1人だ。まだA代表でのプレイ経験はないが、2014年にはドイツの優秀なユース選手に贈られるフリッツ・ヴァルター・メダルの金メダルを受賞している。これは過去にマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンやアントニオ・リュディガー、2015年には今回選出されたターも選ばれている。シュタルクは2013年にニュルンベルクの一員としてブンデスリーガデビューを果たしており、早熟な選手だったと言える。ドイツの世代別代表は経験しており、本格的なブレイクはここからか。

4.ヴァルデマール・アントン(ハノーファー/21歳)

上記3選手に比べると知名度は劣るだろうが、アントンは残留争いでもがくハノーファーを懸命に支えている若きリーダーだ。今季はリーグ戦でフルタイム出場を果たしており、キャプテンマークも任される。世代別ドイツ代表にも選ばれており、今季は56%のデュエル勝率を記録するなど同サイトも一定の評価を下している。ズーレやターがこのまま伸びた場合はA代表に割って入るのは難しいかもしれないが、注目する価値はあるだろう。

5.ジョーダン・トルナリガ(ヘルタ・ベルリン/21歳)

アントンと並び、今回のリストでは最年少だ。2006年からヘルタのユースでプレイしてきた選手で、U-15のカテゴリーまではFWを務めていたという経歴を持つ。そのコンバートのおかげもあってか、2017年2月にはヘルタでブンデスリーガデビュー。左利きなのも魅力的で、左サイドバックも担当可能だ。こちらも190cmとサイズがあり、上手く成長すれば貴重なレフティーのセンターバックとなるだろう。

彼らが今後のドイツサッカー界を引っ張っていく番人候補で、名前を覚えておくのも悪くないだろう。ボアテングとフンメルスはワールドカップの頂点までチームを導いたが、この5人は再び強いドイツに戻せるか。

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