カージナルスの9回を担うのは誰だ!? 番記者が回答

レギュラーシーズンの開幕が近付くなか、各球団はロースターの編成や選手の起用法について、さまざまな決断を迫られている。4年ぶりのポストシーズン進出を目指すカージナルスでは、昨季ブルペンが全体的に不振に陥ったことを受けて、クローザーの座の行方に注目が集まっている。ファンから寄せられた「今季カージナルスで9回を担当するのは誰か?」との問いに対し、MLB公式サイトでカージナルスの番記者を務めるジェニファー・ランゴッシュが回答している。

ランゴッシュによると、今季のカージナルスは誰か1人をクローザーに固定するつもりはないという。カージナルスは特定の投手にクローザーを任せるのではなく、相手チームの打順の巡り合わせを考えながら、複数の投手を使い分ける方針だ。そのなかでも2年目のジョーダン・ヒックスが主にクローザーを務める見込みだが、9回に左打ちの強打者と対戦しなくてはならない場合は、新加入のアンドリュー・ミラーが9回に起用されるケースもあるだろう。

また、有望株のアレックス・レイエスと本来はエース格のカルロス・マルティネスも「ワイルドカード」的存在として名前を挙げられている。相次ぐ故障により類稀なる才能を開花させる機会すら手にできない状況が続いているレイエスだが、今季は開幕からプレイできる見込み。マイク・シルト監督はレイエスが先発ローテーション入りする可能性を排除しなかったが、当面の間はリリーバーとして起用する方針を明らかにしており、セットアッパーやクローザーといった重要な役割を任される可能性もある。一方のマルティネスは、故障により調整が遅れており、開幕を故障者リストで迎える見込み。昨季は9月にクローザーとして5度のセーブ機会をすべて成功させたが、今季も他の先発投手がしっかり結果を残していれば、マルティネスがリリーフに回り、クローザーを務めるケースもあるかもしれない。

よって、今季のカージナルスのクローザーは、基本的にはヒックスとミラーの併用となり、先発投手陣やヒックス、ミラーの状態を見ながら、レイエスやマルティネスの役割を決めていくことになりそうだ。

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