通算127勝のFA左腕・ゴンザレス ヤンキースとマイナー契約へ

MLB公式サイトのマーク・フェインサンドが伝えたところによると、ヤンキースはフリーエージェントの先発左腕、ジオ・ゴンザレスとのマイナー契約が成立目前となっているようだ。フェインサンドによると、メジャーのロースター入りを果たした場合、ゴンザレスの年俸は300万ドルとなり、また現地時間4月20日までにロースター入りできなかった場合、契約解除を要求できるという。エース右腕のルイス・セベリーノが故障離脱しているヤンキースに、実績十分の頼れる左腕が加わることになりそうだ。

ヤンキースはまだゴンザレスとの契約合意を正式にアナウンスしていないものの、アーロン・ブーン監督はこのニュースについて「選手層に厚みが加わるのはいいことだ。彼がチームに合流して、どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだよ。投手は何人いても十分とは言えないからね」と語り、ゴンザレスの加入が確実となっていることを喜んだ。

現在33歳のゴンザレスは、フリーエージェント市場に残る先発投手のなかではトップクラスの実績を誇り、昨季はナショナルズとブリュワーズで合計32試合に先発して10勝11敗、防御率4.21をマーク。2ケタ勝利は9年連続となり、メジャー11シーズンで通算127勝をマークしている。ブーンは「彼のカーブボールは素晴らしいし、依然として効果的な活躍を期待できる投手だ。現在、我々のチームでは複数の故障者が発生してしまったけれど、彼がまだ市場に残っていた。彼をこの時期に獲得できるのは贅沢だね」とゴンザレスの加入を歓迎している。

ヤンキースはセベリーノが右肩の故障により5月まで復帰できない見込みとなっており、ゴンザレスにはその穴を埋める働きが期待される。準備期間を考えると、開幕ローテーション入りは難しいかもしれないが、4月中に先発ローテーションに加わることになるだろう。ヤンキースは、セベリーノの穴埋め役として、この上ない存在を手に入れたと言えそうだ。

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