ハースF1、レッドブルとの差の大きさを認める。「追いつくのは難しい」とマグヌッセン

 ハースF1チームは開幕戦オーストラリアGPでスピードとポテンシャルを大いに示し、現在コンストラクターズランキング4位につけている。しかしケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンは、3位のレッドブルには今のところ手が届かないと考えている。

「レッドブルとの差は、僕らが期待していたよりも大きいと思う」とグロージャンは語った。

「彼らの持つリソースによって、その差がシーズンを通して広がってしまうのではないかと恐れている。でもスポンサーのリッチ・エナジーと、僕たち自身の双方を満足させるために、彼らをできる限り手こずらせるつもりだ」

 このことについて、チームメイトのマグヌッセンは以下のように述べている。

「レッドブルは僕たちに対してすでに大きな差をつけているから、彼らに追いつくのはとても難しい。それに彼らはいつもシーズンを通して開発を進め、大きく進化する。他のトップチームであるメルセデスやフェラーリと比べても引けを取らない」

 チーム代表のギュンター・シュタイナーもふたりに同意し「我々はレッドブルに近づいているが、まだ少しの差がある」と話す。

「我々の目標は4位の座を確たるものにし、中団グループのトップを賭けて戦うことだ。もしトップ3チームに何かが起きたら、我々は表彰台を獲得できるだけの良いポジションにいるかもしれない」

 シュタイナーは、2019年シーズンの中団チーム同士の戦いは激しい接戦になると考えている。

「これが先頭集団での戦いで、1位や2位、3位を争うものだったら素晴らしいことだ。そうしたらほぼ毎回のレースで違うドライバーが勝者となるかもしれない」

「表彰台に立つチームは3チームを超えるだろう。ものすごい接戦になるだろう。我々はバトルを楽しみにしている。レーストラックに行って、戦いが待ち受けているというのは、いつだって良いものだ」

 オーストラリアGPの予選Q2では、7番手の15番手のマシンの間に、たったコンマ5秒の差しかなかった。

「昨年みたいにまた接戦になると思うよ」とマグヌッセンは語った。

「シーズンの残りの戦いがどうなるかを言うのは難しいが、少なくともオーストラリアではすさまじい接戦だった。昨年の様子ととても似ていたけれど、もしかしたらさらに拮抗していたかもしれない」

© 株式会社三栄