ソフトボール日本男子リーグ12日開幕 Neo長崎、目標は決勝T進出

主将としてチームを引っ張る益田=大村市総合運動公園広場

 ソフトボールの第48回日本男子リーグは12日、広島県尾道市御調ソフトボール球場で開幕する。男子リーグは今季から、競技振興などを目的に、従来の「東日本リーグ」「西日本リーグ」の地区制を廃止して東西統一。全17チームが総当たりで戦った後、上位5チームによる決勝トーナメントで日本一を決める。長崎県からはNeo長崎が16年連続出場。チーム最大の目標である秋の国体Vに向けても、西日本で8位に沈んだ昨季からの飛躍を誓う。

 機動力が持ち味の攻撃陣は冬場のトレーニングで力強さが増した。益田や古藤、山田、田中ら左打者のスピードを絡めて好機をつくり、得点圏で確実に仕留められるかが鍵。リードオフマン楠本や主砲の真崎らの快音にも期待がかかる。

 投手は34歳のエース森と、監督を兼ねる44歳の南里。これまでチームを支えてきたベテラン右腕2人が、相手との相性を見極めながら登板し、熟練の投球“術”で勝負する。三塁益田、田中と楠本の二遊間を中心に、バックが粘り強く支えたい。

 教職員が多く、勤務地も離島をはじめばらばらで、全体練習や遠征への参加は満足ではないが、南里は「それが宿命だと思ってこれまでもやってきた」。佐世保北中教諭で主将の益田も「職場の協力がなければできないこと。感謝を胸にプレーする」と気合が入る。

 東地区と統合したことで、他チームに在籍する長崎県出身選手との対戦が増えるのも楽しみ。南里は「高校生だった子たちの成長を間近で見られるのはうれしい。でも勝負にはこだわる。目標は決勝トーナメント進出。昨季は惜しい試合もあった。取りこぼしはできない」と意気込んでいる。

 力のある県外の大学生を迎えて挑戦する国体へ弾みをつけるためにも、益田は「トップレベルでしっかりと経験を積む」と闘志を燃やす。

 代 表 鳥谷  勝(長崎ビコーメンテナンス)
 監 督 南里 泰之(三菱重工)
 コーチ 麻生 啓介(川棚特支教)
(◎印は主将)
      選 手  年齢  所 属 
◎内野手 益田 秀紀 34 佐世保北中教
 投 手 森  勇紀 34 壱岐高教
 外野手 濱田 慎吾 34 三菱重工海洋鉄構
  〃  松永  拳 19 長崎大
 内野手 津本 大貴 37 佐世保西高教
  〃  山田 圭介 30 諫早市役所
  〃  古藤真之祐 30 虹の原特支対馬分教室教
  〃  井手 源太 20 長崎大
  〃  松尾 達朗 31 島原特支教
 外野手 瀬戸口貴幸 40 藤本整骨院
 内野手 中田 透也 18 長崎大
  〃  田中 数馬 28 県央消防本部
  〃  楠本  圭 33 丸尾中教
 外野手 中本 雄太 22 西有家中教
 捕 手 平山  靖 33 諫早市役所
 内野手 秋吉 健太 23 大崎高講
 捕 手 真崎 亮太 24 佐世保マリンアンドポートサービス
 投 手 南里 泰之 44 三菱重工
 内野手 麻生 啓介 37 川棚特支教

攻守両面で活躍が期待される楠本
試合日程

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