昨季のナ・リーグ新人王アクーニャJr. 8年1億ドルで契約延長

日本時間4月3日、ブレーブスは昨季のナ・リーグ新人王、ロナルド・アクーニャJr.と8年1億ドルで契約を延長したことを発表した。アクーニャJr.はブライス・ハーパー(フィリーズ)やマニー・マチャド(パドレス)のように20代半ばでフリーエージェントとなって総額3億ドル規模の超大型契約を得るのではなく、長期の契約を保証された状態で30歳手前までプレイすることを選択。今回の8年契約には2年分の球団オプションが付属しており、アクーニャJr.は最大で10年1億2400万ドルの契約を手にすることになるが、彼の類稀なる才能を考えると、「お買い得」な契約になったと言えそうだ。

昨年12月に21歳の誕生日を迎えたばかりのアクーニャJr.は、まだメジャーで115試合しかプレイしておらず、サービスタイム(メジャー登録日数)もわずか165日である。アクーニャJr.と同等のサービスタイムの選手が得た契約としては、今回の契約は史上最高額となる。契約期間は今季から2026年までの8年間で、2027年と2028年の契約はいずれも年俸1700万ドルの球団オプションまたはバイアウト1000万ドルとなっていることが報じられている。

8年契約の内訳は、今季と来季の年俸が100万ドル、2021年が500万ドル、2022年が1500万ドルで、2023年からの4年間はいずれも1700万ドル。2027年のバイアウト1000万ドルと合わせ、8年間で最低でも1億ドルが保証されることになる。26~30歳の5シーズンを見ると、ハーパーが1億1400万ドル、マチャドが1億3000万ドルを得るのに対し、アクーニャJr.は8500万ドル。「球団側に有利」と言われる今回の契約延長にアクーニャJr.が応じたのは、ブレーブスへの愛着のほか、安定を求める近年のトレンドの表れと言える。

昨季は打率.293、26本塁打、16盗塁、OPS.917の大活躍で新人王に選出されたアクーニャJr.。契約延長を手にしたスーパースター候補生は、これからどのような活躍を見せてくれるのだろうか。

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