メルセデスF1、ほぼ満点で開幕2戦を終えるも「獲得ポイント数が全てではない」と慎重な姿勢で中国GPに望む

 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、開幕2戦を終えてチームはほぼ満点のポイント数を稼いでいるが、これがチームの相対的なパフォーマンスを反映しているわけではないと語った。

 開幕戦オーストラリアGPでは、バルテリ・ボッタスがチームメイトのルイス・ハミルトンを下して優勝を飾り、メルセデスはワン・ツーフィニッシュを達成した。続くバーレーンGPではフェラーリに遅れをとったものの、レース終盤にシャルル・ルクレールがトラブルに見舞われたこともあり、ハミルトンが今シーズン初優勝を挙げた。

「2019年シーズンの開幕2戦を終えて、我々が強力なポジションにいるように見えるかもしれない」とウォルフは中国GPに向けて話した。

「我々は87ポイントを獲得した。これは、最大で獲得できるポイント数にたった1ポイント足りないだけだ。だが、コンストラクターズランキングが全てを物語っているわけではない」

「フェラーリはストレートで我々よりも大幅に速いし、それが1周でコンマ数秒の差を生むことになった」

「それにもかかわらず、チームの堅実なパフォーマンスのコンビネーション、システムの信頼性、そしてドライバーらによる力強いドライビングのおかげで、我々はワン・ツーフィニッシュを達成できたのだ」

 フェラーリは、最大のライバルであるメルセデスに対して、優位な立場で今週末の中国GPを迎える。舞台となる上海インターナショナルサーキットは、理論上はフェラーリに有利なサーキットだ。

 しかしウォルフは、メルセデスはフェラーリに対しておそれることなく、断固たる態度で立ち向かうと主張した。

「我々が直面している困難は、我々を脅かすようなものではない。気持ちは高まっている」

「可能な限りベストなレースをするためにも、我々のパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出してプッシュしていくつもりだ」

「プレッシャーを与え、チャンスを最大限に活かし、パッケージ全体を改善していくために懸命に仕事を続ける」

「ここまでエキサイティングなレースを目にしている。上海での次の戦いが楽しみだ」

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