FA左腕・カイケル プレイ機会確保のため1年契約受諾の可能性も

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レギュラーシーズンが開幕し、まもなく4月も後半に突入しようとしているなか、2015年のサイ・ヤング賞受賞者であるダラス・カイケルがまだフリーエージェント市場に残っている。もしカイケルが今季プレイしたいのであれば、希望条件を引き下げる必要があると考えられているが、カイケルは好条件であれば1年契約のオファーにも応じる姿勢を見せ始めているようだ。

ESPNのバスター・オルニーは、カイケルがこれまで希望していた長期契約に固執せず、好条件の1年契約のオファーがあれば、それに応じる可能性があることを報じている。そして、カイケルが最もフィットする可能性のあるチームとして、再建途上ながら予想外の好スタートを切ったパドレスの名前を挙げている。

再建途上のパドレスは、今季も下位に低迷することが予想されていたものの、現時点でナ・リーグの最高勝率(.647)をマークし、西部地区の首位に立っている。20歳のフェルナンド・タティスJr.の昇格を少し遅らせることにより、タティスJr.のフリーエージェント権取得を1年先延ばしにすることも可能だったが、勝利のために必要な戦力であると判断し、開幕から正遊撃手として起用。再建途上ながら勝利にこだわる姿勢も見せているのが、今季のパドレスの特徴と言える。

パドレスはクリス・パダックやニック・マーガビシャスといった若手投手を先発ローテーションの一角として起用しているが、経験豊富なカイケルの加入は、チームの戦力アップのみならず、若手投手の教育係という面でも好影響が期待できる。もしカイケルを1年契約で獲得するのであれば、今後の戦いが振るわなかった場合、夏場にトレードで放出することも可能であり、チーム作りの構想に悪影響を与えることはないだろう。

カイケルは昨年11月にアストロズからのクオリファイング・オファー(年俸1790万ドルの1年契約)を拒否しており、「好条件の1年契約」という言葉は、この金額を上回る1年契約を指していると見られる。年俸1800万ドル以上の契約をオファーするチームは現れるのか。今後の動向に注目が集まりそうだ。