今季のプレミアリーグ「若手ベストイレブン」になるべき11名

『Sportskeeda』は22日、「今季のプレミアリーグにおける若手ベストイレブン」という記事を掲載した。

大きな資金が投入される中で各国のタレントが買われてくるようになったプレミアリーグ。しかしその中で能力を証明した若き選手たちとは?

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GK:ケパ・アリサバラガ(チェルシー)

レアル・マドリーが今季初めにティボー・クルトワを獲得した時、チェルシーはゴールキーパーをどうするか決断を迫られた。驚くことに、彼らはアスレティック・ビルバオからスターとは言えなかった若きケパを8000万ユーロ(およそ100.7億円)で獲得した。

彼は何度か甘さも見せたものの、その才能を見せつけた。クルトワを完全に置き換え、その移籍金の価値を証明するまでにはまだ長い道程があるだろうが、それが許されるほど若い。

今季13回のクリーンシートを獲得した彼は、よりいいディフェンスラインを手にすることができれば、世界最高のキーパーに成長できるだけのスキルを持っている。

DF:トレント・アレクサンダー=アーノルド(リヴァプール)

アレクサンダー=アーノルドは過去2シーズンで最も成長した選手の一人だろう。センターハーフとしてキャリアを始めた彼は、右サイドバックとして大きな影響を与えられる選手になった。

この20歳の青年は右サイドで爆発的な上下動をし、ムハンマド・サラーとの間で大きな相互理解を形成している。ロバートソンとともにピッチで幅を作り、創造性をも提供している。まだ守備で欠点はあるものの、リヴァプールのキャプテンとしてチームを率いる存在になる日は近いだろう。

DF:クルト・ズマ(エヴァートン)

ズマは今季マージーサイドで初めてのシーズンを過ごした。チェルシーからのローンという形だったが、フィル・ジャギエルカのポジションを奪ってスタメンを確保している。

その大柄な体格とスピードを活かしたプレーで、マイケル・キーンと素晴らしいパートナーシップを形成しているし、セットプレーでも脅威になれる。今季のいいプレーは古巣チェルシーからも注目されているはずだ。ダヴィド・ルイスを置き換えられる候補では?

DF:ナタン・アケ(ボーンマス)

もうひとりのチェルシーからのローニーである。16歳でスタンフォード・ブリッジに移籍した彼は、トップチームではチャンスをあまり与えられず、ローンでボーンマスへ。そしてクラブレコードでの移籍金で買い取られた。

今季のプレミアリーグで最も多くのクリアを記録したのはこのアケであり、3つのゴールを決めて攻撃でも貢献。チェルシーは彼の買い戻し条項を持っているため、今夏どうなるかは注目される。

DF:ベン・チルウェル(レスター)

チルウェルはいつも高いレベルを維持できる選手だ。2年前にリヴァプールがアルベルト・モレノの代わりに獲得しようとしていたと言われているが、彼はレスターでのポジションを確固たるものにした。

尽きることのないエネルギーで上下動を繰り返し、常にボールを奪い返し、守備に戻ることをサボらない。アシストも5つ記録しており、得点にも貢献している。トップ6のクラブに引き抜かれる日も遠くはないだろう。

MF:デクラン・ライス(ウェストハム)

デクラン・ライスは今季素晴らしい時を過ごしている。ウェストハムで30試合に出場し、初のゴールを決め、さらにイングランド代表にもデビューした。彼は本当に素晴らしいホールディング・ミッドフィルダーだ。同僚の誰よりも多くタックルを敢行し、リーグ7位の数を記録した。

特にアーセナル戦ではとても印象的だった。アイルランドを蹴ってイングランド代表入りを決断したことも決して責めることは出来ないだろう。高いレベルを求められる選手だからだ。

MF:ベルナルド・シウヴァ(マンチェスター・シティ)

プレミアリーグにやってきてからは多少苦戦した時期もあったが、もはやジョゼップ・グアルディオラのマンチェスター・シティで欠かせない選手になった。特にデ・ブライネが怪我によって苦戦した今季、その創造性をカバーする役割を担った。

中央でもサイドでもプレーできるし、ボールスキルにも優れている。守備の規律も備えている上、6ゴール8アシストまで記録した。賢いファウルをし、賢くボールを蹴る。スターリングとともにPFA最優秀選手賞の候補に選ばれている。

MF:ジェームズ・マディソン(レスター)

ノリッジ・シティから2000万ユーロ(およそ25.2億円)でレスターにやってきた彼は、プレミアリーグ初挑戦のシーズンだった。リヤド・マフレズやダニー・ドリンクウォーターを失ったチームの中盤は苦しんでいたが、その解決策になった。

ジェイミー・ヴァーディと強固なパートナーシップを持っており、7ゴール6アシストを記録した。イングランド代表にも招集されており、完璧な「10番」だ。舵取りを必要としているビッグクラブは彼を狙ってくるだろう。

FW:ラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ)

昨季18ゴール11アシストを決め、イングランドのトップウインガーとしての地位を確立したスターリング。今季は17ゴール9アシストと数字は維持といった感じだが、向上したのは「より重要なときにゴールを決める」能力だ。

ケヴィン・デ・ブライネが怪我で苦しんでいるため、彼のプレーは守備を固める相手をこじ開けるのに重要だった。ゴール前での冷静さを高めている彼は、近いうちにバロンドールの候補になってもおかしくない。

FW:ルロイ・サネ(マンチェスター・シティ)

ドイツ代表のヨアヒム・レーフ監督は、彼をワールドカップに連れて行かなかったことを後悔したはずだ。彼はディフェンスをこじ開けるための創造性を発揮できる選手であり、ゴールを決めることもできるからだ。

9ゴール10アシストを決めた彼はマンチェスター・シティの攻撃に不可欠だ。リーグ優勝を果たせたならば、彼のリヴァプール戦でのゴールはその価値を一気に高めるだろう。

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FW:マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)

ラッシュフォードは今季マンチェスター・ユナイテッドのフロントマンとして11ゴールを決めた。スールシャール監督の下でポジションを確固たるものにし、指揮官交代から8試合で6ゴールを叩き出した。

彼はこの数年犠牲者になってきた。高いお金で引き入れられたロメル・ルカク、パニックで買われたアレクシス・サンチェスによって。しかし今季はようやく忍耐が報われた。ゴール前での冷静ささえ手にすることができれば、今後数年間で世界最高クラスのストライカーになれる。

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