二世の会との連携強化必要 被爆者島原半島連合会

2世との連携強化などを確認した県原爆被爆者島原半島連合会の総会=雲仙市小浜町、春陽館

 島原半島の被爆者でつくる県原爆被爆者島原半島連合会(植田政信会長、685人)は24日、雲仙市小浜町で本年度の総会を開き、被爆二世の会と協力しながら被爆体験の継承を進めることを確認した。
 出席者約20人が原爆犠牲者を追悼し、黙とう。植田会長は「戦後74年の今も後遺症で苦しむ人がおり、被爆者は年々減少している。核廃絶の思いを次代に引き継がねばならない」とあいさつした。
 核兵器廃絶に向けて取り組むことや、被爆者援護法の充実を求める活動方針を承認した後、二世の会との連携について協議。会員の高齢化で活動が停滞している地区もあり、植田会長は「被爆者だけでは限界が来ている。2世と協力して活動を継承していくことが必要」と訴えた。各地区で2世の活動参加を呼び掛けることを申し合わせた。

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