熱く語れ ビブリオバトル 浅井さん推薦 「モモ」1位に 佐世保市立図書館

本の魅力について語る浅井さん=佐世保市立図書館

 お薦めの本を紹介し、聴衆が最も読みたい1冊を投票で選ぶ「ビブリオバトル」が5日、長崎県佐世保市宮地町の佐世保市立図書館であった。

 読書の幅を広げ、本を通じたコミュニケーションの場を提供しようと同館が3年前から企画し、13回目。市民ら約30人が訪れた。

 3人の発表者は南米の言い伝えを基にした絵本や、職場恋愛について考察した書籍などを5分間の制限時間で紹介。手に取ったきっかけを説明したり印象に残った文章を引用したりして、PRした。

 聴衆が最も読みたいと感じた「チャンプ本」には、本島町の公務員、浅井雄一さん(31)が紹介したミヒャエル・エンデの「モモ」が選ばれた。時間の節約に追われる人々のために少女が冒険をするストーリーと働き方改革などの社会の課題を絡め、「古い作品は読むタイミングでさまざまな気づきが得られる」と強調した。

 浅井さんは「幅広い人が興味を持てそうな本を選んだ。本の魅力を考えながら読めるのがビブリオバトルならではの楽しさ」と話した。

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