デ・ロッシは遂に退団…5大リーグで生き残る貴重な「ワンクラブマン」たち

今季限りでローマからの退団が発表されたダニエレ・デ・ロッシ。動きが激しい欧州サッカーでは、もはや1つのクラブだけでプレーし続けることは難しい。

しかし、もちろん5大リーグでもまだまだプロとしてずっと1つのクラブに忠誠を誓い続けている選手たちがいる。

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今回は「プロデビューしたクラブでずっと10年以上プレーしてきた」選手にスポットライトを当ててピックアップした。

リオネル・メッシ(バルセロナ)

所属:15年目

アルゼンチン出身であるがバルセロナの下部組織で育成され、鮮烈なデビューを飾ってから早15年。サッカー界全体でも貴重なワン・クラブ・マンであり、さらに世界最高のスター選手となった。

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しかもまだ31歳。キャリアの最後はアルゼンチンの愛するニューウェルス・オールドボーイズでプレーするのが夢だそうだが、まだ数年間は「バルサのメッシ」を見られそうだ。

ロイク・ペラン(サンテティエンヌ)

所属:15年目

松井大輔が所属したことでも知られるサンテティエンヌの最終ラインに君臨する小さな巨人ロイク・ペラン。デビュー当初はウイング、そこからボランチ、サイドバックと徐々にポジションを下げ、センターバックとしてキャプテンになった。

度々怪我に苦しめられるが、今季もなんだかんだ言って18試合に出場。33歳になった今も頼れる存在だ。

マルケル・スサエタ(アスレティック・ビルバオ)

所属:12年目

バスク地方の魂であるアスレティック・ビルバオは生え抜き選手を出しやすいクラブであるが、今最も長いのがマルケル・スサエタだ。正確には2005年に3軍に当たるバスコニアに加入しているので、14年目と言えるかもしれない。

プレーした試合は573に達しており、まさにビルバオのワン・クラブ・マンである。

アンデル・イトゥラスペ(アスレティック・ビルバオ)

所属:11年目

アスレティック・ビルバオからのもうひとりはイトゥラスペ。こちらもバスコニアに加入したのが2006年であるため、正確には13年目かもしれない。

バスク代表としても活動している彼はアスレティック・ビルバオで公式戦382試合に出場してきた。ただ、今季はほとんどプレーすることが出来ておらず、マルセロ・ビエルサ監督率いるリーズへの移籍に傾いている。

トーマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン)

所属:11年目

ドイツ代表100capを持つミュラー。マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が盛んに噂された時期もあったものの、今季は31試合に出場して6ゴール10アシスト。「ロベリー」が抜ける来季はさらに重要な存在になりそうだ。

まだ29歳であるが通算482試合に出場。ゴール数も185、アシストも165とその記録は圧倒的(メッシと比較しなければ…)。これからもバイエルンの旗手として活躍してくれそうだ。

マーセル・シュメルツァー(ボルシア・ドルトムント)

所属:11年目

香川真司が大活躍していたころに同僚だったため、日本でも非常に知名度が高いシュメルツァー。ドルトムントでのプレーは11年目を迎えている。

今季はほとんどプレー機会がない状況が続いたが、フォルトゥナ・デュッセルドルフ戦でブンデスリーガ250試合出場を達成。ドルトムントの歴史上10名しかいない記録を打ち立てた。

ヴァンサン・マンソー(アンジェ)

所属:11年目

あまり話題にならないものの、動きが激しい5大リーグではほとんどいない「ワン・クラブ・マン」の一人。知る人ぞ知るアンジェのバンディエラである。

2部時代はずっとボランチとしてプレーし、オリヴィエ・オリアクとの名コンビで活躍。1部昇格してからは右サイドバックにコンバートされ、緊急時には左サイドもこなす器用さも生かしている29歳だ。

ロマン・ダンゼ(レンヌ)

所属:13年目

レンヌの下部組織で育成され、2006年にトップチームに昇格してから376試合に出場してきた。今季は怪我のために出場ゼロという状況で、契約も最終年度を迎えた。夏にはチームを離れるのではないかと言われている。

ユース代表では飛び出しに優れるサイドアタッカーとして活躍したが、プロとしては右サイドバックとして開花した。たとえ退団することになっても、正確なクロスと献身的なプレーで鳴らした男のプレーをレンヌファンは忘れないだろう。

ブルーノ・ソリアーノ(ビジャレアル)

所属:13年目

ビジャレアルの下部組織から2004年にBチームへ昇格し、2年後にトップへ。それから長くチームに貢献し、出場試合数も415に達している。

キャプテンを務めているが、膝の怪我の影響によってこの2シーズンは1試合もプレーすることが出来ていない。この「ワン・クラブ・マン」もチームを離れるのだろうか。

ハビ・ロペス(エスパニョール)

所属:10年目

ベディスの下部組織出身であるがBチームでのプレー経験しか持っておらず、2007年にエスパニョールと契約してから10年目を迎えた。

様々なポジションをこなし、マウリシオ・ポチェッティーノ監督にも高く評価された。2014年にキコ・カシージャが退場になったことで臨時GKを務めたというエピソードも有名だ。

セルヒオ・ブスケツ(バルセロナ)

所属:11年目

バルセロナのセンターラインにおける「要石」セルヒオ・ブスケツ。Cチーム、Bチームでプレーした後、2008年にトップチームへ合流した。

これまで何度も彼の後釜を…という話はあったが、結局アンカーのポジションで彼以上のプレーができる選手など世界のどこにもいない。怪我も少なく、スペイン代表との並行も全く問題なし。まだ彼の牙城を崩せる存在は出てこない。

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