玉木宏&眞島秀和の爆笑仲良し対談!! 意外な一面を暴露?「あの日を境に、眞島さんがより親しみやすくなりました(笑)」

玉木宏&眞島秀和の爆笑仲良し対談!! 意外な一面を暴露?「あの日を境に、眞島さんがより親しみやすくなりました(笑)」

玉木宏さん演じる企業再生家の芝野健夫が、小さな町工場を救うべく奮闘するドラマ「スパイラル~町工場の奇跡~」(テレビ東京系)。自らを導いてくれた恩人のために、熱い思いを持ち、中小企業のメーカー「マジテック」の再生を担うものの、そこには眞島秀和さん演じる最大の敵・村尾浩一が立ちはだかります。元同僚ではあるものの現在は下町信用金庫に勤め、裏でさまざまな策を練りながら笑顔で近づいてくる彼に、芝野はどう立ち向かっていくのか…!? 回を追うごとに激しくなる2人の駆け引きから目が離せません。

今回は、そんなバチバチの関係を演じる玉木さん&眞島さんの豪華対談が実現! お互いの印象や意外な一面、また子どもの頃に憧れていたヒーロー像など、ここでしか聞けない貴重なお話を仲良く明かしてくれました。

──お二人は過去さまざまな作品で共演されていますが、玉木さんは、眞島さんに対してどのような印象をお持ちでしたか?

玉木「ものすごく物腰の柔らかい方だという印象がありました。あと、眞島さんが出演された舞台を見に行かせていただいたんですけど、すごく柔軟で器用な方だなと思っていました。だから、今回がっつり共演させていただけるのがうれしかったです」

──今回撮影現場で、眞島さんが演じられているところを見られていかがでしたか?

玉木「すごくパワーをお持ちですね。ただ、ある日とても弱って現場に来られた日があって、その日を境にかなり距離が縮まったかなと。睡眠時間が少ない時期だったらしく、ナチュラルハイになられていたので『あぁ、こういう人なんだ』と分かって、人間っぽくてより親しみやすくなりました(笑)」

──眞島さんは、以前玉木さんと共演された時に「凛々しくて真っすぐで強い男性」とのイメージを持たれていたそうですが、今回の印象はいかがですか? 変化はありましたか?

眞島「芯が強い方だという印象はそのままで、もっと柔らかい部分があるようにも感じました。だから、共演させていただくにあたって、こっちから思いっきりぶつかっていける方だなと。逆に、玉木さんが芝野を演じてくださっているからこそ、僕は脇で自由にさせてもらえるところがあるなという実感があります」

──先ほど、玉木さんから眞島さんのすてきなエピソードが出てきましたが(笑)、逆に眞島さんが発見した玉木さんの意外な一面はありますか?

眞島「あるんですけど、どこまで言っていいか…」

玉木「いや、ないでしょ!!」

眞島「(爆笑)」

玉木「飲みには行きたいなと思っているんですけど、なかなかタイミングが合わなくて。それを経たらまた違うかもしれないですね」

眞島「スケジュールがね。早く行きたいよね!」

──役作りについてお伺いしたいのですが、村尾の、元同僚である芝野に対する復讐心が毎回すごくて、都度あらゆる手段を使って行く手を阻んでくる印象を受けました。眞島さんは、そういった村尾の並々ならぬ思いへ、どうやって気持ちをもっていかれるのでしょうか?

眞島「“復讐心”と言うとおどろおどろしい言葉になってしまうんですが、村尾の方が少し先に三葉銀行に入行していて、世代も近くお互いものすごく優秀なサラリーマンだったと思うんです。そんな中、優秀だったからこそ任された仕事が実はかなりグレーゾーンなことで、結果的に村尾は切られてしまう。彼はプライドも高いので『陽の当たる場所を歩んでいきたかった』という気持ちや、『こうじゃなかったんだ、自分の人生は』という大人の挫折感を意識して演じていますね。もしかしたら、芝野がそういう仕事をやらされていたかもしれない…紙一重のことがスタートラインだったと思うんですよね」

──そういう思いがあるからこそ、「自分は今なんでこういう状況なんだ」と。

眞島「そうですね。村尾は、自己評価もすごく高い男なので。芝野に対する『今度はお前の番だ』という思いでバランスを保っているのかなと考えています」

──そうやって眞島さんがつくられた、村尾の気持ちを全力でぶつけられる芝野ですが、何かを感じ取りながらも、まだ様子をうかがっている印象を受けました。村尾との掛け合いのシーンを演じる際に、玉木さんが意識されている点があれば教えてください。

玉木「台本を読んでいればすぐに彼が敵だと気付くんですけど、お芝居の中では少しずつ『なんか怪しいな?』と気付くことを心掛けています(笑)」

眞島「確かに! 読んじゃったらすぐ分かる(笑)」

玉木「だから、村尾という人が練っている計画に少しずつ転がり込んでいく感じです。そして、芝野としてはブレーキもかけつつ、半信半疑というところが大事だなと。でも、周りは『村尾さんの提案に乗った方がいいんじゃないですか!?』と考えているので、そことの中立的な立場にいる人としてブレーキをかけることを心掛けています」

──村尾が芝野に笑顔で近づいてくる感じが台本を読んでいても怖かったのですが、実際にそういったシーンで対峙されてみて、玉木さんはいかがでしたか?

玉木「眞島さんのそのさじ加減がすごく素晴らしいと思っていて。瞳の奥だけは笑っていないんですよ! まあ、それは眞島さんの本性かもしれないですけれど(笑)。映像を見た時に、僕らといるシーンは笑顔なのに、下町信用金庫の部下である小笠原純(島丈明)と2人でいるシーンではものすごく冷たい表情で、その差が面白いなと思いました」

──相対する人によって表情が変わっていくんですね。

玉木「強い信念を持っているからこそなんでしょうね」

眞島「村尾は、いろんな状況をくぐっている人だと思うんです。だから、普段の僕らの生活にもあるように、この人たちといる時はこういう顔をしているけど、あの人たちといる時はまた違う顔をしているということを表現したいなと。今まで40年以上生きてきて培った経験を生かしながら、場所ごとに違う表情を見せる村尾を見せていきたいと思っています」

──いろんな眞島さんの表情が見られるわけですね。

眞島「そうですね! 面白い役だなと思ってやっています」

──今回お二人が演じる役柄は敵同士ですが、お話を伺っているこの楽しい雰囲気から、撮影現場でも和気あいあいとされているように感じられます。

玉木「そうですね! 役柄で敵同士だからといって現場で殺伐としていたらちょっとねぇ…(笑)」

眞島「そういうのって、僕は最初に探るんですよ! 玉木さんがどういうアプローチをする人かまだ分からないから。敵対する役だからあまりコミュニケーションを取りたくないという空気を出してくるのか…『どっちだ?』と思って(笑)」

玉木「ごくまれにいらっしゃいますもんね」

眞島「そうそう!」

玉木「今回は、お互いそうではないですね(笑)」

──休憩時間は、どんなお話をされるんですか?

玉木「僕と眞島さんはそれぞれ過去に他の作品で貫地谷しほりさんと共演させていただいているので、最初は彼女を介して話をさせてもらっていました。1人共通して知っていると『何の話?』と割って入っていけるので」

──他のキャストの方も含めて皆さんでお話しされているんですね。

玉木「そうですね。貫地谷さんは町工場の中では紅一点なので、すごくムードメーカーで現場を盛り上げて明るくしてくれて。いろんな話題を提供してくれます」

──印象に残っているお話などありますか?

玉木「本当にいろんなお題を掲げてくれるので。目に見えたことは我慢できなくてとりあえず話すタイプ(笑)。物言いが全部正直でストレートですね」

──ピリッとしたシーンを撮影する時でも…。

玉木「本当に明るいです! 貫地谷さんは、撮影が始まる瞬間までケラケラ笑っているので。ストーリーは結構シリアスなシーンが続いたりしますけど、撮影は楽しいですね!」

──主人公である芝野は、瀕死の町工場を救うヒーローという役柄ですが、お二人にとってのヒーロー像とはどういったものでしょうか? 子どもの頃に憧れていたヒーローの存在などいたら教えてください!

玉木「ヒーローと言われると戦隊モノしか出てこない…」

──戦隊モノでも良いですよ!

玉木「戦隊モノでも良い!?」

眞島「(爆笑)…僕の子どものころのヒーローは『スター・ウォーズ』シリーズのジェダイ! かっこよくないですか?」

玉木「かっこいい!!」

眞島「ヨーダ!」

──ヨーダですか!?(笑)。玉木さんは、いかがですか?

玉木「『太陽戦隊サンバルカン』(テレビ朝日系)というのが大好きで!」

眞島「あ~!! 知ってる!!」

玉木「その時は赤、青、黄の3色だったんですよね。ヒーローと言えばそれかなあ…」

眞島「懐かしい…(笑)」

──絞り出していただいて、ありがとうございました!(笑)。今回ドラマのサブタイトルが「~町工場の奇跡~」ということで、お二人の今までの人生を振り返って「これは奇跡だったな」というような出来事や思い出があれば教えてください。

眞島「今この仕事をやらせていただいて、生活しているというのが奇跡ですかね…。いや、これやっぱりだめだ!!」

玉木「なんで!? だめなの!?」

眞島「すごくいい人そうな話だからだめだ(笑)」

──だめなんですか!?

眞島「いや、でもそう思っている部分はありますね(笑)」

玉木「僕は原作を読ませてもらってすごく共感した言葉があって。“世の中には時々信じられない巡り合わせがある。芝野は年齢を重ねる中で、一見偶然にしか見えない巡り合わせでも必然と考えるようになった。その必然は無視してはならない”という文なんですけど。そこまで奇跡的なことに巡り合った経験はないですけど、起こることは全部起こるべくして起こっているという考え方は、今この年になって共感できる気がするんです。…宝くじでも当たればね、奇跡だと思いますけど(笑)」

眞島「それは奇跡だよね(笑)。確かに、人との出会いとかはもしかしたら起こるべくしてというのはあるかもしれない」

──俳優という仕事だと、いろんな方とお会いになられますもんね。

眞島「若い時はそういうの分からなかったけど、この年になってくると『あぁ、ああいう人って出会うべくして出会ったんだな』って感じたり」

玉木「絶対そうなんですよね。一つのつながりがまた別のつながりを生んでいくと思うし、そういう連鎖だと思うので」

──それこそ、さっきの貫地谷さんも昔はお二人ともそれぞれ共演されて、今回皆さんで共演されていますもんね。

眞島「この話にしてください! さっきの話、なし!! 恥ずかしい(笑)」

玉木「(爆笑)」

──最後に、ドラマの見どころなども含め、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします!

眞島「見る人によってそれぞれ共感できる人物がたくさんいるドラマなので、おのおのが見どころになっていくと思います。『自分はこんなはずじゃなかった』と思いながら過ごしている方もいらっしゃると思うので、そういう皆さんには村尾と重ねながら見ていただきたいですね。あとは玉木さんにビシッと言っていただいて(笑)」

玉木「今眞島さんが言われたことと同じで、仕事をしている人からすれば、転落することも成功することも本当に紙一重かもしれない。だから、そういった部分も含めて見ていただければ本当に面白いと思います。あとは、日本の宝である町工場の技術力にも注目していただきたいです。まだ陽が当たっていないけど、高い技術を持った会社はたくさんあって、そういった会社が生み出すMADE IN JAPANの製品はすごく世界に誇れるものなので、そこを守り再生していく軌跡を見ていただけたら。さらに、今回は町工場が舞台だからこそ、一つの家族の話にもなっています。男性だけではなく、女性から見てもきっと共感できる部分はたくさんあると思うので、ぜひ町工場の一員になったような気持ちで見届けていただけたら楽しいと思います」

眞島「…こういうことが言える人になりたい!!」

玉木「そんなそんな!(笑)」

眞島「本当に!!(笑)」

【プロフィール】


玉木宏(たまき ひろし)
1980年1月14日生まれ。愛知県出身。主な出演作として、ドラマ「盤上のアルファ~約束の将棋~」(NHK BSプレミアム)、「盗まれた顔 ~ミアタリ捜査班~」(WOWOW)、「あなたには帰る家がある」(TBS系)、映画「ラブ×ドック」「ラプラスの魔女」、舞台「危険な関係」などに出演。映画「空母いぶき」が5月24日から公開予定。

眞島秀和(ましま ひでかず)
1976年11月13日生まれ。山形県出身。主な出演作として、ドラマ「プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス」(WOWOW)、「駐在刑事」(テレビ東京系)、「坂の途中の家」(WOWOW)、映画「心に吹く風」「愚行録」など。12月には舞台「月の獣」(紀伊國屋ホール他)に出演する。

【番組情報】


ドラマBiz「スパイラル~町工場の奇跡~」
テレビ東京系
月曜 午後10:00~10:54
BSテレ東
金曜 午後9:00~9:54

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当) 撮影/中越春樹

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