故障者続出のメッツ ベテラン外野手・ケンプとマイナー契約

主力野手に故障者が続出し、現在のレギュラー外野手3名のうち2名がAAA級から昇格したばかりのベテランであるメッツは、薄くなった選手層をカバーすべく日本時間5月5日にレッズを解雇されたマット・ケンプとマイナー契約を結んだことを発表した。通算281本塁打の実績を誇るケンプは外野のレギュラー争いに加わることになりそうだ。

メッツは現在、マイケル・コンフォートが脳震盪、ブランドン・ニモが首の炎症、ジェフ・マクニールが左ハムストリング痛、ヨエニス・セスペデスが足首骨折で故障者リストに登録されており、セスペデスは今季絶望が確実となっている。主力外野手に故障が相次ぐなか、メッツはAAA級シラキュースからカルロス・ゴメスとラジェイ・デービスを昇格させて急場をしのいでいるものの、メジャーとAAA級の双方で外野手の層が薄くなっていることは否定できない。それをカバーすべくケンプとのマイナー契約に至った。

今季のケンプはレッズで20試合に出場して打率.200、1本塁打に終わり、早々に解雇。ジェシー・ウィンカーの台頭やデレク・ディートリックの予想以上の活躍により、レッズでは余剰戦力となっていた。しかし、昨季はドジャースで打率.290、21本塁打とまずまずの成績を残しており、通算で左腕に対して打率.314をマークしていることを考えると、主に対左腕用の外野手として貴重な戦力となるはずだ。

なお、コンフォートは早期復帰が見込まれているものの、ニモとマクニールはしばらくの間、戦列を離れることが予想されている。メッツはゴメス、ラジェイ・デービス、ケンプというベテラントリオのほか、ジャイアンツからウエーバーでアーロン・アルテールを獲得しており、本来は内野手であるJ.D.デービスも加えた5人で、コンフォート復帰までは外野の3枠、コンフォート復帰後は外野の2枠を賄っていくことになるだろう。ケンプが新天地メッツでもう一花咲かせることができるか注目だ。

© MLB Advanced Media, LP.