インディカー:ダブルヘッダーのデトロイト戦初日はロッシがトップ。琢磨は苦戦

 土日にレースを行うダブルヘッダーで開催されるインディカー・シリーズのデトロイト戦。31日はプラクティス走行が行われ、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がトップタイムを記録した。

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、15番手で初日の走行を終えている。

 インディ500の熱戦から休むことなく、インディカー・シリーズはデトロイトでのダブルヘッダー戦を迎えた。

 午前中のプラクティスではスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がトップタイムを記録したが、午後には各車がタイムアップし、ロッシが2番手に0.5秒差をつける1分15秒1367をマーク。初日をトップで終えた。

 2番手にはジョセフ・ニューガーデン(チップ・ガナッシ)、、3番手にディクソン、4番手にウィル・パワー(チーム・ペンスキー)とインディカー屈指のドライバーたちが上位に立った。

「ほとんどのドライバーがレッドタイヤで走行していなかったから、セッションタイムがどこまでいいのかわからないね。チーム全体的に見ると、4台すべてが強かった昨年と同じように好調だと思うよ」とロッシ。

スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)
シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)

 インディ500を制し、ビクトリーツアーで大忙しの日々を過ごしたシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)は初日を10番手で終えた。

 ここまで躍進を見せていたルーキー勢は苦戦。マーカス・エリクソン(アロウ・シュミット・ピーターソン)の12番手が最上位となった。

 佐藤琢磨は、39周を走行し15番手。チームメイトのグラハム・レイホールは6番手につけた。

「タフな1日でした。(デトロイトは)シリーズで最もバンピーなトラックです。ファンもいつも熱心ですし、知識も豊富ですね。インディ500の後で勢いに乗りたかったですけど、今日は少し苦労しました」

「新しい解決策と方向性を見つける必要があります。2台でプログラムを分けて、15号車はいい感じなので、今夜はクルマをよくするために僕たちも大きな仕事をしないといけませんね」と琢磨はコメントしている。

デトロイト戦に挑む佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)

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